「花ちゃん、花ちゃん、おもろいー?」 「すっげぇおもしれぇぞまきお!!」
こーちゃんに手ぇ繋がれててくてく。 花ちゃんも、こーちゃんの頭の上で楽しそうです。 よかった!
「……」 「んん?俺もうれしいよ!」
こーちゃんと会えたしなぁ。 ほんまにありがと!!
「…(フルフル)」 「うお!ゆれっぞ!!」 「あはー花ちゃん気ぃつけてー。」
でもなぁ、ちょっと花ちゃん羨ましいかも!
「…?」 「やってな、」
花ちゃんこーちゃんに肩車してもろぅてるやん? えぇなーって思って! 俺もこーちゃんに肩車してほしなーって思って! こーちゃんにはしてもろたこと無いやろ?
「…、」 「きゅう!?」 「こーちゃん?」
へへへって笑ってたらこーちゃんが立ち止まった。 うん?って俺も止まったら花ちゃんを俺の肩に乗せました。 どないしたんこーちゃん。 肩車しとったやん。
そんだら俺の体が浮いて。
「「おおおおおお!?」」
花ちゃんが俺の頭を掴んで二人してバランスを崩す。 えー!? ホンマこーちゃんどうしたん!!
「…、」 「うお?」
でも俺は転んだりする事無く、気がつけばなんとこーちゃんの肩の上でした!!
肩車!! 俺肩車されてる!! こーちゃんすごい!!
「まきお!すげぇ高いぞ!」 「花ちゃん離したらあかんよ。」 「おう!」
つまりですね、花ちゃんを肩車した俺をこーちゃんが肩車してる訳です。 こーちゃんすごい!!
「……」 「うん、嬉しい!」
ほんまにありがと!! 俺と花ちゃんを乗せたこーちゃんはその後すごいスピードアップをしてくれまして。 あっという間にお社につきました!!
いや、ほんまな。 木と木の間をばびゅーんって飛んですごかってんで。 掴まってるんが精一杯やったもん。
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