「政宗様ぁー?」
みなさんこんにちは! 大量の執務から逃げ出した政宗様の捜索をこじゅさんから任されました真樹緒です!
朝からなー、廊下で足音バタバタ聞こえてきてんよ。 暫く聞こえやんふりして布団の中におってんけど、もうずーっとその足音鳴り止まへんの。 もう何やねんと思ってもぞもぞ布団から這い出た訳です。 そんで襖をスパーン!て開けたらこじゅさんがおって。
「ああ、真樹緒か。」 「おはよおこじゅさん。」
どないしたーん。 くぁぁぁって欠伸しながらこじゅさんを見上げたら「寝癖ついてるぞ。」って頭わしゃわしゃされた。
もーう、やめてぇなー。 どうせ俺はねこっ毛くせっ毛なんですー。 寝起きはいっつもそこらじゅうに髪の毛とびとびなんですー。 一回頭水で濡らさな直らんねんなぁ。
でもそんな言うほど寝癖と違うくない? ほら、あれやんあれ。 無造作ヘアー?
「…もつれてるじゃねぇか。」 「あぅ…」
お耳が痛い。 やって無造作ヘアーやもん。 ちょっとぐらいもつれるもん。
わさわさ髪の毛かき混ぜてるとこじゅさんに笑われてもうた。 あ、こじゅさんの笑顔かえらしいー。 朝からええもん見たなぁ。
「へへ…」 「真樹緒?」
何もないよー。 朝からこじゅさんのわらった顔見てちょっと幸せになったん。 今日は絶対ええ事あるでー。
覚めてきた目ぇを擦りながら、こじゅさんはどないしたん?って聞いたらさっきの笑顔が一転! めっさ眉間に皴寄りました!
ええーどないしたんこじゅさん。 何かあったん。 おろおろきょろきょろしとったらこじゅさんが更にため息! あああ大変やぁ。 こじゅさんがお疲れ!!
「こ、こじゅさん…?」 「政宗様がな、」 「?政宗様?」
おお? 何で政宗様? 政宗様がどうかしたん?
「お逃げになられた…、」 「ぅえ?」
逃げる? あの政宗様が? Here we go!!な政宗様が? まさかー。
「執務からな。」 「…あー…」
さぼりやん。 政宗様さぼりやん。 どんな屈強な人から逃げてるんかとおもたらさぼりやん。 はぁ、ってため息つきながら首を振ってるこじゅさんは本当にお疲れでした!
やからな、俺がお手伝いしてるわけです。 任せてこじゅさん!って手を上げてな、政宗様捜索の開始やで。
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