07




政宗様とこじゅさんが作ってくれたホットケーキは甘い梅ジャムを挟んで正真正銘のどら焼きになりました!
真樹緒です。


「うまうま…」


でもなー、今まで食べたこと無いぐらいおいしいねんでー。
洋風などら焼き?
焼けた生地は甘くてまったりで、美味―。


中の梅ジャムも政宗様とこじゅさんのお手製です!
梅をな、砂糖でぐつぐつ煮込んで作ってくれました。
ぜいたくー。


「どうだ俺のhot cakeは。」
「うまーい!」


もりもり食べて今三つ目です!
幸せ!
何でか膨らまんかったホットケーキやけど、そのちょっと硬い感じがうまいぐあいに梅ジャムとマッチやで。


「真樹緒、茶だ。」
「おおきにー」


至れり尽くせり!
こじゅさんにお茶をもろてほーって息ついた。
落ち着いたら目線を感じてな。
何?って前見たら頬杖ついて笑うてる政宗様と目が合ったん。


ああそうそう。
ここ政宗様のお部屋な。


「政宗様は食べへんの?」


めさくさおいしいで?
首を傾げたら政宗様の顔がくしゃてなる。


「それを食ってる真樹緒を見てるだけで腹が一杯だな。」


なぁ、小十郎。
誠に。


「う?」


変なの。
失礼しますって小十郎さんが部屋を出て行って政宗様と二人、静かです。
ずずってお茶をすすってる政宗様は何か楽しげやで。
しかもずっとこっち見てるんやけど。


うう。
四つ目に手ぇ出しにくいやんか。
た、食べすぎ?
やっておいしいねんもん。
そっおっと四つ目に手を伸ばしたらな。


「真樹緒。」
「ぅい!?」


政宗様にばれた!
すぐばれた!!
びく!って手ぇなった!
恥ずかし!!


そのまま四個目を取らんと手を戻して、名前を呼んだ政宗様に「なん?」って首を傾げた。
や、やっぱり置いといた方がいい?


「政宗様…?」

「、うまいか。」

「!!何ゆうてるんめっさおいしいで!!」


政宗様のとこによじよじ近寄る。
眉をうん?って上げた政宗様の前まで来て止まって。


うーんとな。
すっごいおいしいホットケーキやったよ。
まさかここで食べれるとは思わんかったよ。
政宗様がねぇ、一生懸命に作ってくれてものっそい嬉しかったよ。


「真樹緒?」


そんでな。
あのな。
俺のために頑張ってくれた政宗様にご褒美とかどお?ってお手紙に書いてあってんやぁ。


ううう。
俺もな、政宗様ほんまにありがとおって思うよ。
でもな、でもな。
恥ずかしいやんー!!


「あんな、政宗様。」
「?どうした。」
「うっ…」


頬杖をついてた政宗様が前に乗り出した。
顔覗き込まれてな。


えええーっと、これはチャンス?
お礼のチャンス?


「…うう…」


よ、よし。
覚悟決めたで!!
俺男の子やもんやれば出来る!!


やからぐって首伸ばして。
政宗様の着物掴んで。


「きょ…」
「真樹緒?」
「今日はほんまにおおきに…!」


ちゅっ!って。
ちゅって!!
政宗様のほっぺたにちゅうしました!!


っ真樹緒!!??


はい!
恥ずかしい!!
もちろんその後は全速力で逃げました!
どら焼きホットケーキ食べたから元気もりもり!
めっさ走るよ!



「ちょ、待て真樹緒!!」

「嫌やもんーー!!」

「真樹緒!お前城で遭難する気か…!!

は!!


その後は政宗様にがっしり捕獲されて顔中にちゅーされまくりました!!!


もーう。
恥ずかしいしこちょばい!!


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くぅ様「Q」からありがとうございました!
米粉だともっと夢主の好物で話が広がったかと思うのに結局小麦粉ですみません(汗)

夢主に素敵なお願いありがとうございました!
くぅ様に感謝をこめまして!
拍手に頂いたコメントのお返事はまた改めまして(礼)


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