何や政宗様の機嫌が悪いかと思っとったらな、急にその機嫌が直ってしまってん。 それに何かやる気? めさめさやる気になってるねんでホットケーキ作るん! 楽しみ!!
俺は隣からアドバイスやで! 的確なアドバイスで政宗様をサポートするねんよー。 俺格好いい!!
「真樹緒、」 「はーいー?」 「混ぜるのに順番はねぇのか。」 「うーんと…」
粉からやったっけなぁ? でも新兄、卵から混ぜとった気ぃがするん。 何か一瞬やねんもん。 粉とか卵とか。
うーん? どっちでもええくない? やって結局混ぜるんやし。
「………真樹緒。」 「…俺横で見てただけやもん。」 「取りあえず卵からな。」 「うぃ。」
がしゃがしゃくるくる政宗様が木ベラみたいなんで卵を混ぜてー。 うまーい事混ざった時にお隣からそおっと小麦粉みたいなんを投入。
「っこら真樹緒何しやがる!」 「お手伝いやもーん。」 「粉の出番は多分そこじゃねぇよ…!」 「ここやった気ぃするもん!」 「牛の乳と蘇はどうする気だ!」
あー… 確かに何か卵と粉がもうすでにまとまってもうてる感じやけどー… もう入れてもうたしー…
「この後入れたらええやんよー。」
「明らかに混ざりにくいだろうが…!!」
「そこは政宗様の素敵握力で…」
「俺にだってどうにもならねぇ事はあるぞ…?」
「ふぁいと!!!」
俺応援してる!! 政宗様やったらできる!! 混ぜて!! ちょう混ぜて!!
「……何か粘つくんだが。」 「…砂糖やったら残ってるけど。」 「本当にこのtimingか?」 「…溶かしてみる?」
何かの解決になるのか、ってでこぴんくらいました! でも痛ないよ! おでこにちょこんってされただけやからな! 政宗様は優しいねん。
「Humm…仕方ねぇな…」
政宗様は俺の言うたように砂糖をちょっと溶かして混ぜてくれた。 とろとろになった砂糖が生地に混ざって……多分いい感じ!!
後は焼くだけやで!! あの鉄板あっためてー。 穴がぽつぽつ開いてきたらひっくりかえすんよ。 それ俺やりたい!
「政宗様。」 「小十郎、火の用意は出来たか。」 「こちらに。」 「こじゅさぁーん!!」
ええ何で!! こじゅさん畑に行っとったんちゃうん!? さっき政宗様と卵もらいに行った時畑におったのにいつの間に!!
「真樹緒、これでいいか。」 「こじゅさん!完璧!!」
かまどに火をつけてくれたこじゅさんがその上に鉄板を乗せてくれた。 おお! これはまさにホットプレートですよ皆さん!
さぁ政宗様! 後はその政宗様が作ってくれた生地をホットプレートで焼くだけやで! ホットケーキはもうすぐそこやん。 楽しみやぁ。
|