02




あんなぁ。
お手紙きたねん。
内容は教えてあげられへんよー。
おれとその子の秘密な。
ふふー。

あ、こんなとこで何やけど手紙おおきになー。
政宗様へのおねだり成功した感じやで!


「そぉ、ホットケーキ。」


その手紙にな、懐かしいもんが書いてあってな。
そういや新兄のホットケーキはめちゃうまやったなぁって思い出して、急に食べたくなったん。
でもこんなとこで食べられへんやろ?
いくら何でも俺空気読まなあかんやろ?


これは無理ちがうかなーと思ってたんやけど、ちょっとおねだりしてみました!
お手紙に可愛くって書いてあったからちょっと首とかも傾げてみました!


どお?
かえらしかった?
俺がんばったで!!


「Ah―…何なんだ、そのhot cakeってやつは。」

「うお!」


政宗様が俺の体と政宗様の体をぐるんと入れ替えた。
あれ?
俺政宗様のお腹の上?


何で。
……重ない?


「軽すぎだお前は。」
「最近もりもり食べてるんやけどなぁ。」
「もっとここに肉をつけろ。」
「わき腹つままんといてんかー。」


こちょばいやん。
笑ったら政宗様も笑う。
さっさとhot cakeとやらを教えろよなんて俺の髪の毛わっさわっさ混ぜる政宗様にあのなぁって乗り上げた。


「えーとなぁ…」


甘いケーキやねん。
でも普通のケーキとちゃうんやで。
パンケーキ?
粉をなー、ざっくりざっくり混ぜてー。
卵と砂糖とか入れるやろー?
牛乳とかバターも入ってた気ぃする。
それをフライパンで焼いたら膨らむねんよ。


「これぐらい。」
「……そりゃ膨らんでんのか?」


失礼な!
2センチぐらいは多分膨らむねんで!
でもちょこっと不安やったから指と指の幅を気持ち1.5センチぐらいにしといた。
気持ちな、気持ち!


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