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ビトロさんに貰ったうさ耳パーカーは結構着心地がよくってなー。
さっそく近くにあった部屋で着替えた真樹緒ですー。
こんばんは!
お久しぶりの洋服は何か変な感じ!
ミニミニな短パンも動きやすいけどちょびっと足出しすぎやない?
キリヲ君に聞いてみたら足より尻が見えるぞってお尻もみもみされた。
「…こしょばいキリヲ君…」
「ちっせぇ尻だな。」
やぁ、お尻は普通やで。
言う程ちっさくも無いと思うんやけど。
あんまりもみもみせんとってやー。
こちょばいやん。
お尻触ってくるキリヲ君の手ぇをぺちんて叩いてうさ耳パーカーの裾をちょびっと伸ばしてみた。
折角貰ったけどやぁ、お尻見えたら恥ずかしいもんなー。
ビトロさんにもうちょい大きいサイズ無いか聞いてみよ。
今からキリヲ君のお部屋ご訪問やから後でな!
キリヲ君のお部屋はおっきいチョコレートみたいなドアがあるとこで。
開いてみれば今まで見てきたお部屋と同じようにとっても豪華で広々でした!
「おおー…広い!!」
でもシンプルなん。
広いけど余計なもんが置いてへん感じ。
クローゼット?みたいなんと、テーブルと、ソファーとベッドと…
「キリヲ君!!」
「何だ。」
「ベッドある!!」
ベッド久しぶり!!
やぁ、畳の上のお布団で寝るんはめっさ気持ちがええんやけどやぁ。
ベッドのあのふんわり具合も大好きなのですよ!!
政宗様とはずっと畳でごろごろしてたし、ベッドはほんま久しぶり!!
キリヲ君ベッド!!って叫んだら「それがどうした。」って頭をくしゃくしゃ混ぜられてもうた。
ぬー。
頭が揺れる!
「キリヲ君、分かってへーん。」
ベッドの素敵さを分かってへん!
ベッドには夢が一杯詰まってるんやで!!
って事で。
「キリヲ君!」
「…今度は何だ。」
また何か変な事考えてんのか、って呆れたようなキリヲ君の腕を引っ張った。
違いますー。
変な事ちゃうもん。
夢が詰まってるんやもん。
ベッド久しぶりなんやもん。
「あんな、」
「あぁ?」
「ベッドにもふって飛び込んでええ?」
ほら、あのベッド素敵なふかふか加減やん?
これはもう俺に飛び込んでくれるのを待ってるとしか思えないのですよ。
どう。
キリヲ君、どう。
飛び込んだ瞬間、絶対に幸せになれると思うん…!
もふって俺を受け止めてくれると思うん。
なぁキリヲ君!!
こんなに力強く主張してみたのにやぁ。
「………はぁ?」
キリヲ君はやっぱり分かってくれへんの…!!
もー!!
ほら、キリヲ君も一緒に飛び込んでみる?
ほんなら俺の気持ちが分かると思うで!
ふかふかベッド。
あんな幸せで夢一杯のもんはそうそう無いねんで!
ぐいぐいキリヲ君の腕を引っ張ってんけど「やるなら一人で行って来い」ってキリヲ君が笑うん。
「ぬー。」
キリヲ君のはくじょーものー。
ええもん。
俺一人で幸せかみ締めるもん。
後で羨ましがっても知らんねんから!
「羨ましかねぇよ。」
「きー!」
もー知らーん!!
俺、一人であの幸せベッドに飛び込んでまうからな!
ぷーってキリヲ君に膨れて見せてベッドへダッシュ。
さぁ俺を受け止めて素敵ベッド!!
ばっふーん、って思い切り飛び込んだんやけどやぁ。
「あー?」
……
………
「ぬ?」
あれ。
柔らかくない。
ふかふかやない。
やぁ、ベッドってもっとこう俺の体を包み込んでくれたような気がしてんけど。
何で。
ものすっごい硬いねんこのベッド。
…何で!
「ウサギーィ?」
「ぬっ!!」
なぁーんでこんなとこにウサギがいんだぁー?
そしてベッドがしゃべりました!!
ミラクル!!
ちょうミラクル!
「キリヲ君!ベッドしゃべったーー!!!」
硬いベッドがしゃべった!!
「ブモ?」
あんまりびっくりしすぎて鴨田さんも起きてもうたよ!!
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グンジ君です(笑)
本当は初対面で追いかけられてみようかと思ったのですが、筆頭とのデジャヴになるので控えました(汗)
相変わらずグンジ君とも緩くまったりゆきたいです。
キリヲ君と呼ばれているキリヲさんを見て「キリヲ君ってタマかよジジィー!!」ってゲラゲラ笑ってミツコさんで殴られたらいい。
早くみんなと仲良くなりたいこのごろ。
ゆったり進んでゆきまする。
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