08

あれやぁ。
何やビトロさんが楽しげ。
キリヲ君はちょっと面倒くさげ。
どうしたん?
二人を見比べて首を傾げてみても、何も言うてくれませんよ。


真樹緒ですこんにちはー。
うーん、鴨田さんが寝てもうたからそろそろこんばんはかなー?


「マキオ。」
「うぃ?」
「君はこの城で保護しよう。」
「まじで!」


ほんで何となー、いつの間にかここに来てもうた俺をな、ビトロさんこのお城に置いてくれるねんて!!
ええ人やね!


部屋はいっぱいあるから好きに使いたまえって言われたんやけどやー、俺このお城よう知らんし、相変わらず黒スーツのおっちゃんらは仮面やし(ビトロさんと違ってやっぱりちょっと雰囲気がなー)キリヲ君の近くがええねんやけど。
さっきとおんなじ様にキリヲ君と手ぇ繋いでてくてく。
色んな部屋見せてもらったけど、全部豪華すぎてやー。


「なぁなぁ、キリヲ君。」
「あァ?」
俺、キリヲ君の部屋がいい。


やってやぁ、俺あんまり広すぎる部屋って落ち着かんのやもん。
俺すみっこ好きなんやもん。
やからな、キリヲ君のお部屋の隅っこちょっと貸してくれやんかなーって思ってなー。


どお?
キリヲ君、どお?
見上げてみてんけどやぁ。


「キリヲ君?」


……
………


あ゛?
「う?」


あれ?
キリヲ君怖い。
ちょっと手にも力入ってるで。


本気か。
「う?うん。」


まじ。
ちょうまじ。


あ、でもキリヲ君がよかったらやで?
嫌やったら言うてな。
ビトロさんとこに相談しに行ってみるからやぁ。
力の入ったキリヲ君の手をぶらぶら揺らして笑う。


どおー?
キリヲ君、人と一緒におったら落ち着かんとかある?
見上げてみたらキリヲ君が「はー、」って。
すっごい長いため息するん。


えー…
やっぱり嫌?


「キリヲ君?」
「…好きにしろ…」
「!やった!!」


おお!!
あかんて言われるかと思いきや!
やっぱりキリヲ君優しい!!


あ、ちゃんと鴨田さんの布団も用意するからな。
大丈夫やで。
もう寝てもうてる鴨田さんの頭をするすり撫でる。


キリヲ君のお部屋についたらまずは着替えなん。
ビトロさんな、俺の着物破れたり汚れたりしてるから着替えくれてん。
そういやぁ洋服久しぶりやなぁ。
上着にズボンに全部そろえてくれたみたい。


「…まともな服だといいけどなァ?」
「ぬー?」


えー?
でもビトロさんものすごい楽しそうやったで?
きっと真樹緒に似合うだろーってゆうてたで?
でもどんなんくれたんか知らんのやけど。
渡された箱?はキリヲ君が持ってくれててな、ちょびっと見せてって手を伸ばした。
ほら、そんなん言われたら気になるやん。


「よいせー、」


ほんで立ち止まってキリヲ君とぱかって。
……ぱかって。


……
………


ぬ?
…あの野郎…


開いて出てきたのはピンクが眩しいうさぎさんのお耳がついたパーカーとミニミニな黒い短パンでした。


「……」
「……」


うん、可愛いで?
こんなんよう町で女の子はいてるん見たことある。
ちょうミニの。
お尻半分見えてるやつ。
あれ?でもあれより長いかな?
ピンクのパーカーも可愛らしいよ?


でも女の子の服やでなー…
まぁ、着れやんことは無いんやけどやぁ。



「あ。うさぎのお耳、曲がるでキリヲ君。」
お前はそれでいいのか。


えー?
やってせっかくくれたんやしー。
部屋で一回着てみようやぁ。


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ビトロ様に夢見すぎですかすみません(汗)
意外に私ビトロ様が好きなようです…

そしてキネマ主はキリヲさんの部屋で過ごす事が決定しました。
そしてお約束のようにベッドに潜り込む事かと思います(笑)
次はやっとグンジ君。
タトゥーに興味深々で、ぺたぺた触りにいったらいいな。
そんでおもむろに手のひら眺めているところをグンジさんに「もー掘り込んでっから手ぇにつかねぇぞー?」と突っ込まれたらいい。


ウィキで咎狗キャラの身長を見たのですが、皆本当にでかいのですね…
ミニマム。
キネマ主がミニマムに。

多分リンさんと出会った時には感動すると思います彼。
俺とおんなじサイズ!!とかで多分懐かれますリンさん。


それでは。
のんびり更新とか言いながらあんまりのんびりしてもいないうらキネでした(笑)
いえ、ここを覗いて下さる方が結構いらして、嬉しかったのです(えへ)

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