04



「はい手に水つけてー。」
「つけてー。」
「次に塩つけてー。」
「つけてー。」
「すかさず米を握る。」
「にぎる!」


そしてちょんちょんと転がす!ってゆうおシゲちゃんの言うとおりにこーちゃんとお米にぎにぎ。
おシゲちゃん見ながらにぎにぎ。
出来上がったおにぎりはこーちゃんやおシゲちゃんが作ったのんみたいに三角やなくてまんまるやけど、一生懸命頑張ってます。


真樹緒ですこんにちは!


「ぬー…三角なれへん…」
「ぶも?」
「こう、手をお山の形にするんだよ。」


ほら、風魔みたいに。


おシゲちゃんがこーちゃんの方向いて言うんやけど、俺ちゃんとやってるで。
手をお山。
でも何かまんまるになるんよなー。
ふしぎ。


こーちゃん上手ね。
やっぱりお忍びさんは器用なんやろうか。
まるっとしたおにぎりをノリでまきまきしながらぬーんって睨んでみる。


「鴨田さんのおしりみたいやね。」
「ぶも?」
「ほら、まるっとして。」


お米が入ったおひつの横でノリを不思議そうに見てた鴨田さんの隣にまるっとしたおにぎりを並べてみる。


ぬふー。
サイズも調度鴨田さんサイズー。


「かわいいん。」
「ほらほら真樹緒。」
「ぬ?」


鴨田さんと遊ぶのもいいけど、まだまだお米は沢山あるんだよ。
早く作ってしまわないと、梵のお仕事終わっちゃうよ。


「は!!」


そうやん。
はよう作ってしまわな、皆で紅葉狩り行けやんやん。


まるっとしたおにぎりをお皿の上に並べて次のおにぎりにとりかかる。
よしよし。
次こそは三角おにぎり頑張るん。


やからこーちゃんちょっとお隣ごめんなさい。
こーちゃんの作り方見ながらやらしてくださいねー。


「別に丸くったてっていいのに。」


可愛いよ。
真樹緒らしくて。


「ぬー…でも俺も三角作りたいん。」


ほら、何か三角って特別な感じせん?胸ときめいたりせん?
まんまるよりは。


そう?なんて笑ってるおシゲちゃんは、三角おにぎり作れるからそんなこと言えるんやもん。
俺にとっては夢の三角おにぎりやねんから。


「こーちゃん、こう?」
「(こくこく)」
「次は?」
「(て を や ま に)」
「ほうほう。」


「急がなきゃおシゲちゃんが全部やっちゃうよ。」

「ぬー!」


くすくす、って耳元で声が聞こえたと思ったら、おシゲちゃんが笑いながらお米をひょいっとさらっていくん!


やぁ、おシゲちゃん何するんー!
俺がおにぎり作ってるのにー!


「こーちゃんいそげいそげ。」


このままやったらおシゲちゃんにお米全部取られてしまうよ。
ノリも取られてしまうよ。
ここはお忍びさんの力の見せどころやで!


こーちゃんふぁいと!!
「(こくり)」


頷いたこーちゃんはその後目にもとまらんよーなすごい早さでお米とノリをしゅばばばばーってやってなぁ。
(ぬー流石お忍びさん。手元が全く見えやんねんでこーちゃんすごい。)
お皿に山盛りのおにぎりが出来上がりました!


こーちゃんすごい!
やぁ、俺も頑張って二つ作ったよ!


ぬぅ。
どれも微妙な形やけどね。
やっぱり三角おにぎり難しいん。


「きっと取り合いじゃない?」


おシゲちゃんも食べたいなあ。


「ぬ?三角おにぎりいっぱいあるで?」
「いやいや。」
「?」


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キネマ主は三角おにぎり作れません(笑)
どうやっても丸くなります。
そしてきっとおにぎりの大きさも一番小さいかと思います。
並んだおにぎりを見て手の大きさの違いにぬーんとすればよいかと(笑)

次回はやっとこ出発。
そして紅葉狩りです。
お待たせしてすみません(汗)
本当に携帯打つのが遅くてのたうっているかの子でした!




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