04




「たいへんださすけ!!」
「こらこら大丈夫、落ち着いて。」
「きゅ?」


さすけのくびをつかんだら「くるしいよ」ってわらわれた。
それからよーく見てってけむりをゆびさされて。


「かじじゃねぇのか…?」


はなをふんふん。
しっぽをふさふさ。
みみはぴーん。
ちゃんとみたら、それはけむりだけでぜんぜんこげくさくねぇ。


なんだ。
なにもやけてねぇぞ!


「あれはね、温泉だよ。」
「おんせん?」


なに?
おんせん?


「体にとーってもいい、おっきなお風呂。」
「おふろ!?」


あれ、おふろなのか!?
でかすぎるぞ!
ゆきむらのとこのよりでけぇ!


「天然露天風呂なんて珍しー。」


そう言いながらさすけはぴゅぅっておおきくとんだ。
あなばだねってわらって。


「ねぇ、花ちゃん。」
「きゅ?」
「お風呂、皆で入ろうか。」
「!!」


旦那も、あの少年も、龍神様とお供のお兄さん、それから神様と駒さんだっけ?
皆さそって。


「はいる!みんなでおふろ!!」


じゃぁおさそいにいきましょーって。
さすけがゆきむらのいるしろに飛んで、おれはりゅうじん様のいるいずみにむかった。
けいじんとこはゆきむらがむかえにいってくれるからな!
かみさまとこまさんは……


……
………きゅ、
どうしたらいいんだ。


いつもかみさまたちからきてくれるから、どうやってさそっていいのかわかんねぇ。


「きゅぅぅ…」
「あの二人は大丈夫だよ。」
「さすけ?」
「放っといたら勝手に来ると思うけど。」


花ちゃんが心配なら龍の人に頼んでみたら?
さすけがゆびを立てた。


そっか!!
りゅうじんさまにたのめばいいんだな!!
まかせろさすけ!
おれがちゃんとみんなつれてくるからな!!

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -