03




「……きゅ?」
「どうしたの花ちゃん。」
「なぁ、さすけ。」


きょうはな!
おれがくまさんに追いかけられてたらさすけがお空からやってきて、ひょーいってたすけてくれたんだ!!
さすけはとっても身軽で。
おれの友だちのカラスの「ごしゅじん」なんだぞ。
たまにカラスといっしょにあそんだりもするんだ。
さいきんはカラスもさすけも「しごと」がいそがしいんだっていって、まったくお社にこなかったんだけど。


おれがくまさんに追いかけられてるのを見つけてくれたんだ!
さすけはすげぇ!!
にんげんなのに空がとべんだ!!
今はおれをだっこしてお社までつれてってくれてるとちゅうなんだけど。


「花ちゃん?」
「……すげぇへんなにおいがするぞ。」
「変な臭い?」
「…はながつーんてするにおいだ。」
「んんー?」


どっちから?ってさすけがきくからおれは西をゆびさした。
なんかな、もあっとするにおいだ。
水のにおいもする。


「ふーん、」
「さすけ?」
「花ちゃん、ちょっと寄り道するよ。」


ひゅうってとんださすけはかっこいい。
とりさんみたいだ。
でもすげぇとぶのが速くてな、さすけのあたまにつかまった。


「みにいくのか?」
「これも俺のお仕事ってねー。」


木をたくさんとびこえて、まわりもだんだんくらくなって、やっとさすけは止まった。
しかもつーんてするにおいがつよくなったんだ。


下をみたら白いけむりがもくもくもくもく。
まさか、かじか!?
おれの森がやけちまう!!

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