右手におシゲちゃん。 左手にゆっきー。 くりきん食べてお腹も満腹、おてて繋いで両手に花な真樹緒ですよこんにちは!!
おシゲちゃんのくりきんはとっても美味でしたー。 あんまり甘すぎず栗の味がいっぱいしたん。 もっくりもっくりゆっきーと食べつくしました!
それでな、今はゆっきーとおシゲちゃんと二人で畑に向かってるん。 次のターゲットはこじゅさんなのです。 こじゅさん。 いっつも畑におるからやぁ、隠れるんも畑選んでそうやなーとか思ってなー。
「ぬふー。」
三人で一緒にこじゅさん探しなん。 嬉しいん。
ゆっきーとおシゲちゃんと一緒。 仲良く今度はこじゅさん探しやで。
「楽しそうだねぇ、真樹緒。」 「ご機嫌にござるな!」 「やぁーって。」
ゆっきーとおシゲちゃんと繋いでる手ぇをぶんぶん。
楽しいんやもん。 ゆっきーとー、おシゲちゃんとー、三人一緒におるねんで。 楽しくない訳無いやんかー。
こう、ほら頬っぺた緩んでしまうっていうん? 思わずにょーんて照れくさくなるっていうん? おシゲちゃんを見上げたら「どうしたの」って笑ってくれる。 それにへらって笑いながら「何も無いんー」って返してゆっきーを見上げたら「真樹緒殿?」ってやっぱり素敵スマイルで。
「ぬー。」 「もう、本当にどうしたの。」
そんなに体重かけたら重いよ。 普通に歩きなー。
喜びをかみ締めながらちっちゃい子がお母さんとかにするみたいに思いっきりおシゲちゃんとゆっきーの手にぶら下がってたら、おシゲちゃんがぐいっと持ち上げてくれた。
ぬーん。
でも怖ないもーん。 おシゲちゃん笑ってるもーん。 やからまだぶら下がるんやもん! ほらほらおシゲちゃんもぐいっと俺を持ち上げて!
「えいやー。」 「真樹緒、真田殿が歩きにくいでしょ。」 「なんの。」
ほんなさゆっきーは力抜いておシゲちゃんにぶらん、ってなってる俺をひょーいって左手で。
「おおお!」
すごい! ゆっきーすごい!!
ほらおシゲちゃん見て! 大丈夫! ゆっきー大丈夫やって!
ほらほらほら!
「おシゲちゃん。」 「まーったく、」 「ゆっきーも!」 「何時でもこられよ。」
ではではいっせーのーせぇ! 二人と繋いだまんま両手をぐーん。 伸ばしたらおシゲちゃんとゆっきーが力いっぱい持ち上げてくれて、俺の体が思いっきり浮かびました!
おおおおお!! すごい! 俺すごい!!
「ゆっきーもおシゲちゃんも力持ちやねぇ。」
知ってたけど。 もうずーっと前から知ってたけど。 俺なんて軽々やねんねぇ。
って事でもう一回。
「おシゲちゃん、ゆっきー、もーいっかいー。」
もう一回してー。 今のもう一回して欲しいんー。 ほら、手ぇちゃんと掴んでるから。
お願い。 なぁ、って手ぇ引っ張りながら二人にお願い。
もう一回だけ。 もうちょっとで畑やから、畑についたらちゃんとこじゅさん探すから。 なぁなぁ、おシゲちゃん、ゆっきーもう一回なん。
「…」 「…」 「おシゲちゃん?ゆっきー?」
ねぇねぇ真田殿、ちょっと今の見た。
はい、しかと。
もう本当これで折れる自分が嫌だよ俺。 何度この手のお願いに挫けて来ただろう。
しかし成実殿、恐らく真樹緒殿の本懐に他意は無くそれこそ限りないこの無垢さが真樹緒殿の魅力かと存じますが。
でもその無垢さが一番厄介なんだよね。 分かるでしょう、真田殿なら。
ぬっ!
「…おーい、おシゲちゃーん。ゆっきー。」
手ぇぐいってして欲しいんー。 さっきみたいに飛び上がりたいんー。
何だか黙ったままアイコンタクトしてるおシゲちゃんとゆっきーをじぃー。 もう、俺をほったらかしにせんとってぇやーってじぃー。 ちょっと手ぇとか引っ張ったりしてね!
かまって。 かまって二人とも。 俺一人でさびしんぼうやで。
「……真田殿。」 「……成実殿。」 「ぬー?」
ほんならじっと見詰め合ってた二人が頷いてちょびっとため息。 そんなおシゲちゃんとゆっきーに首かしげたら突然。
「ほら真樹緒しっかり掴まっとくんだよ。」 「次は先程よりも高う参りますぞ。」 「わぁ!!」
俺の手ぇをぐぐっと持ち上げてくれました!
ほんまにさっきよりも高いん! ゆっきーとおシゲちゃんを見下ろせるぐらい。 可愛らしい二人のつむじが見れるくらい。
「高いんー!!」
けらけら笑ってたら「そうれもう一回」って。 畑につくまでにいっぱい構ってもらいました!
ぬー。 おシゲちゃんもゆっきーも優しいんー。
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