04



「いーち、にーい、」


さぁさぁ皆さん。
かくれんぼ大会ですよ!
木の幹にもたれながら数を数えてる鬼な真樹緒君ですよ!


やぁ何で俺が鬼かって?
何かな、他の人が鬼やったらすぐ終わってまうんやって。
まぁそらぁさっちゃんとかこーちゃんとかやったらすぐに見つけられてまいそうやもんなー。


強そう。
政宗様らにしても気配?っていうんが分かるらしいし。


やから俺が鬼なん。
頑張るん。
やる気満々でこんにちは!


「さーん、しーい、」


かくれんぼのな、範囲はお城全体やねん。
このお城やったらどこにでも隠れてええねんで。
もちろんお庭もな。
何か隠れる場所が広いってわくわくするなぁ。
見つけられるやろうか。
俺の腕のみせどころ!


「ごーお、ろーく、」


さっちゃんとかこーちゃんは高いとことかに隠れてそうやんなー。
こじゅさんは畑とか?


政宗様とゆっきーはどこやろう。
ゆっきーとかすぐに見つけれそうやねんけどなー。
あの可愛い後ろの毛ぇとかひょこっと草むらから出てへんやろうか。
出てても気づかなさそうよね、ゆっきー。


……
………


可愛いゆっきー!!


「しーち、はーち、きゅーう、」


ほんでおシゲちゃんが一番の強敵やと思うんやけどどう思う?
隠れてるとこ予想が出来ひんの。
お馬がいっぱいおるところかなぁ?
見つけても逃げ切られそうで怖いねん。
逃がさへんけど!
おシゲちゃん見つけたらぎゅっと捕まえに行くけど!


でもまず初めはゆっきー狙いで!


「じゅう!」


よし!


ぐる、って振り返ったお庭には誰もおらんくって。
右をきょろ。
左をきょろ。
風かそよそよ吹いてるだけで、だーれも見えません。


たまに女中さんが歩いてたりしてね!
皆十秒しかなかったのに素早い!


「ぬふふー。」


でも俺かって負けへんよ。
やって勝ったら俺のゆう事何でも聞いてもらえるんやで!
そう言うルールなん。
負けたら勝った人のゆう事聞かなあかんねんて。
おシゲちゃんルール。


皆ノリノリやってんけど、やっぱりこじゅさんはため息吐いててやぁ。
首傾げたら「気張れよ」って言われて頭撫でられました。


ぬ?
何でかよう分からんけど俺頑張るよ!


「待ってろゆっきー!」


捕まえちゃうわよ!
真樹緒君は本気ですよ!
まずはお庭を一網打尽―!!

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -