[おへんじ]主従さん方


「お手。」
「きゅう。」
「おかわり。」
「きゅん。」
「顎。」
「きゅ!」
「っGood boy!」


やるじゃねぇか花!
お前だだの狐じゃなかったんだなso cool!


「そうらよく出来たご褒美だ。」


食え。
狐は揚げが好物なんだろう?
俺が煮込んだ揚げだ。
うまいぞ。



「…まさむね。」
「Ah?何だ。」
「いいか、よくきけ。」
「?おう。」
「おれはきつねじゃねぇいなりだ…!」


いいかまさむね。
ちゃんときけな。
おれはいなりなんだ…!
ちいさいけれどじぶんのおやしろだってある。
お山がおれのすみかだ。


だから俺はきつねじゃなくていなりなんだ!



「よーしよし、たんと食え。」
「はなしをきけっていってってんだまさむね!こじゅうろうこいつほんとうにとのさまなのかおれしんじられねぇ!」


……
………


「政宗様。」


稲荷で遊びなさいますな。
見えずとも山の守り神です。
真樹緒がおらぬので詰まらぬのは分かりますが、預かり物でございます故もう少し丁重に扱いなさいませ。



----キネマ主の場合-----


「花が!某の花が!」


花がどこにもおらぬでござらぁぁぁぁ!


「っちょっと旦那煩い!」


静かにしなさいよ!
花ちゃんは今ちょっと所用で出かけてるって言っただろ俺様!
ていうか誰が旦那のなのさ。
花ちゃんの独り占めはしないでくれる!


「佐助さん佐助さん、はいこれおみやげのずんだ。」


幸村さんに叫ぶ佐助さんを生で見れたのはとっても嬉しいんやけど、行ったらすぐ渡しなよっておシゲちゃんに言われてうから受け取って欲しいん。
お土産のずんだ。
花ちゃんがね、好きやからお団子も持って来たん。
帰ってきたら食べてねって伝えてくれる?
あ、残りは佐助さんと幸村さんでどうぞー。


ぬーん。
こっちのずんだ政宗様と俺の手作りなん。
ちょっとおもちが柔らかすぎるんやけど、そこはずんだの絶妙な味わいでカバーしてるから許してねー。


「…」
「ぬん?」


なに?
どうしたん佐助さん。
そんな顔しちゃって。
不思議そうな顔しちゃって。
ずんだ食べて。
ちょうおいしいから。

あ、でも花ちゃんと食べた方が良い?
包みなおそうか?


「いや、あんたさあ。」
「?はい?」
「あんたよく見ず知らずの俺様達一緒にいれるよねえ?」


分かってる?
俺様忍なんだよ。
その気になればあんたの細っこい首なんかちょきんと切り落とすぐらい訳無いんだから。


……
………


「やあ、でも、二人とも花ちゃんのお友達やろう?」


やったら俺そんなに心配してないってゆうか!
ほら俺二人の事花ちゃんから聞いてるよ。
佐助さんはお母さんみたいで、幸村さんは佐助さんによく怒られてるんやってゆうてたよ。
でも花ちゃん二人の事とっても大好きなんやってゆうてたよ!


「………、」
「ぬふふ。」


おどろいた?
普段ね、花ちゃん恥ずかしくって二人には言えやんらしいから俺がこっそり花ちゃんの気持ちをお伝え。
でも俺がゆうた事は内緒にしてね。
花ちゃんに怒られるから!



「……敵わないなぁ。」



花ちゃんの名前だされると俺様何もできないじゃない。
嫌われたく無いしー。
怒られるのも嫌だしー。


「佐助さん?」
「ま、あんたは大事な預かり物だしねー。」


花ちゃんが帰って来るまで、花ちゃんに代わってお持て成しさせていただきますってね。


「って事で旦那ー!さっさと中に入って来る!」


お八つにするよ。
この子ずんだと団子持ってきてくれたんだって!


「何、誠かお客人!」


かたじけのうござる。
某、甘味の中でも団子がことさら好物にありますれば!


「ぬん、喜んでもらえてなによりー。」


ではでは皆でおやつにしましょ!
お菓子食べながらお話しましょ!
俺の知らん花ちゃんの事とかを教えてくれると嬉しいわ!



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どちらの主従もやっぱり自分の大事な子相手意外にはそれなりな感じでした(笑)
それでも夢主同士は仲良いのでいい雰囲気。
けれども主従が出会ってしまったら中々険悪になるかもしれません!



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