[おへんじ]こーちゃんとおシゲちゃん


「ぬーん、ひっつきむしー。」
「(…)」
「いやいや、これはこれでいつもと変わらないよね。」
「ぬ?」
「だってほら、真樹緒いつも風魔にくっついてるじゃない。」


梵の所に行ってる時以外は大抵風魔と糊で貼りつけてみたいにくっついてるじゃない。
前に小十郎にはがされた時は、その後小十郎も巻き込んでくっついてたんでしょ?
おシゲちゃんの耳にはちゃんと入ってるんだから。


「えー、ほんならおシゲちゃんにひっつきむしー。」


こーちゃんがいつもと一緒なんやったらおシゲちゃんにくっつくん。
おシゲちゃんは忙しくっていつもはくっつけやんから。
ひっつきむしなん。
くっつきむしでもいいけど。
ほらほらおシゲちゃん、そんな事ゆうんやったら今すぐ俺を受け止めて―。
こーちゃんの背中からそっちに行くからー。


「えい。」
「うん?こっちくるの?」
「うい。」


うけとめて!


「はいはいおいで。」
「ぺたりー。」


おシゲちゃんにぺたりー。
足まきつけてぺったりー。
こーちゃんは又あとでねー。
又あとでくっつきにいくからその時はこーちゃんがうけとめてねー。
ちょっとこれからおシゲちゃんにくっついてくるから!


「(こくり)」
「あ、真樹緒ちょっと肥えたね。」
「ぬ?そお?」
「前に抱き上げた時よりちょっと重いよ。」
「せいちょうきだからー。」


「……食べ過ぎじゃなくて?」
「ぬん…」


やあ、それも、ちょっと、あるかもしれへんけど。
でもそんなに食べてへんよ?
毎日のご飯とー、おやつとー、えーっと兵士の兄やんとか女中さんがちょこちょこ差し入れてくれるおやつと、たまにさっちゃんがお仕事帰りに持ってきてくれるお菓子と、政宗様がこっそり持ってるおかし…


「お菓子ばっかりだね?」
「ぬん…!」


えええどうしたんおシゲちゃんちょっと怖い。
急に奥州のお母さんのお顔になったで怖い!


「今日から真樹緒はおやつ禁止!」


お忍び君にも俺から話つけとくから。
梵にもきーっちり伝えとくから。


「えええええー!!」
「お菓子ばっかり食べてたら栄養が偏るんだよ。」
「…でも俺ごはんちゃんと食べてるもん。」
「そんな事は椎茸を食べれる様になってから言いなさい。」
「ぬーん…!!!」




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