[おへんじ]みんな




……
………


「必ず選んでくださいはーと、やって!」
「待て待て待てwait真樹緒。」
「えー、ちょっとこれ真ん中無いの真ん中。」
「極端だな。」
「どちらも真樹緒殿には変わらぬ様でござるが。」
「(ふるふる)」
「そうだよ旦那、分裂してるんだからもう真樹緒じゃないよ。」
「美味しそうなのは真っ黒な子ですかねぇ、」


躾甲斐がありそうです。
真樹緒でないなら斬ってもいいのでしょう?


「ちょっとあんたそんな趣味があったの?」


さすが死神だね。
でも一応真樹緒から分裂したんだし斬るのは止めてくれない。


「おや、甲斐の母上は殊更に甘い方だ。」
「俺様はまともなだけだっつーの。」
「やあ、でもどっちか選んでねーってゆうてるよ?」


どっちがいい?
明智の光秀さんは真っ黒な子やろう?
ほんなら政宗様は?


「俺はお前がいい。」
「ぬん、うれしいけどー。どっちか一人なんやって。」


ほらほら。
お顔上げて。
そんなにくっついて甘えんぼやったら皆にわらわれるよ。


「政宗様、」
「……」
「ほら俺はちゃんとここにおるから。」


どっちか選んで。


「……白い方だ。」
「しろ?」
「真樹緒、真樹緒、黒い子じゃない方の事だよ。」
「おシゲちゃん!」
「俺も白い子の方がいいなー。」


そっちの躾も楽しそうだよね。


「笑顔で何言ってんのさ成実さん。」


怖いよその顔。
きっと成実さんなら黒い子でも大丈夫だよ。
むしろ白い子が心配だよ。


「うん?ならお忍び君はどっちがいいの。」
「え?俺様黒い子。」


可愛いじゃない。
どれだけ黒くったって俺様気にならないけど。


「お忍び君って実は明智光秀と同じ匂いがするんだね。」
「ちょっと止めてくれないそんな言い方!」


好きな方はどっちかって聞くからさ!
それだったら俺が変態みたいじゃない失礼しちゃうね全く!


「ゆっきーは?」
「は、?」
「やあやあゆっきーやったらどっちがいい?」


さっちゃんとおシゲちゃんがちょっと取りこみ中やから次はゆっきーに質問なん。
ゆっきーやったらどうするー?
白い俺と、黒い俺、どっちがおこのみ?


「どうしてもどちらか選ばねばなりませぬか?」
「うい、」
「ならば、某は黒い真樹緒殿の方を。」



……
………



「ぬ?」
「腕が鳴りまする。」


え、何する気なんゆっきー。
ちょっとゆっきー。
何する気で腕がなるんその笑顔ちょう怖い!
ほんで何だかゆっきーの方がちょっぴり黒いで!



「……思わぬ伏兵か、」
「(こくこく)」


で、風魔。
お前ェはどっちの真樹緒ならいいんだ。
皆が騒いでる内に答えちまえ。


「(………)」


あ る じ な ら
ど ち ら で も


「…、ああそうか。」


お前は真樹緒の忍だからな。
選ばねぇな。


「(こくり)」
「できた忍だお前は。」
「(…………み ぎ め は)」
「ああ?俺か、」
「(……)」
「俺もどちらでも構やしねぇがな。」


俺で無くとも政宗様や成実や真田等や明智もそれは変わらねえだろう。
だが、まあ。


(…?)


あえて選ぶというなら黒い方か。


「躾直してやるぜ。」



……
………



「(…、しゅた!)」
「ぬ?こーちゃん?」
「(ぎゅう)」
「どうしたん?」


あれ?
こーちゃん?
さっきまでこじゅさんとお話してたんちがうん?
あれ?



「(ぎゅう!)」
「こーちゃんも今日は甘えっ子?」


ぬん?
可愛いけど。
後ろから政宗様、前からこーちゃんにくっつかれてたら俺ちょっと苦しいんやけど。

あれ?
どうしたんちょっと様子がおかしいで?



「明智の光秀さん、こーちゃんが…」
「…何か恐ろしい物でも見たのでしょうか。」


少々怯えてる様ですが。


「まじで!」


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多分政宗様はキネマ主黒かったら泣いちゃう。




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