[おへんじ]佐助さん


「漢祭りだね。」
「おとこまつり…!!」
「ほら、行事ってほとんど大将の思い付きだからさ。」


それに付き合わされる俺様の苦労は計り知れない訳よ。
いや、別に嫌な訳じゃないよ?
やりたくないとかは思って無いよ?
ただちょーっと疲れるだけでさ。
ほんっと大将って突然だからねー。


「大変やねー。」


おとこまつり俺もみたことあるよ!
針が床からシャッキーン!って出たり、巨大だるまたたきがあったやつやろう?
おやかた様がマグマの中におったのはびっくりしたけど楽しかったよ!
元気出してさっちゃん!


「ありがと、」
「やあやあそれでね、さっちゃん。」
「うん?なあに。」
「あのね、」


さっちゃんとこでお正月とかお花見とか花火大会とかあるやん?
楽しい行事。
俺らも呼んでくれるやん?
あれのね、お料理ってさっちゃんが作ってるん?
おいしいご馳走いっつも食べさせてくれるけど。
ほら、さっちゃん甲斐のお母さんやし。
いっつも手作りしてくれるんかなーって思って。


「あー、俺様が作ることもあるよ。」


お毒見する手間が省けるからね。
旦那や大将の分とかさ。
でも大概は屋敷の女中達に任せてる。
あ、真樹緒や奥州のお方達に差し上げるのは俺様が作ってるけどねー。


「おいしいだろ?」
「とっても!!」


ぬん!
ありがとうさっちゃん!
やっぱりあれはさっちゃんの手料理!
おいしいはずよねー。
ぬーん。
ありがとー。


「今度おれいに俺のお料理も持ってくるからね!」


おシゲちゃんのお料理も持ってくるからね!
こじゅさんや政宗様もお料理上手なんやで?
皆で作ってくるから楽しみにしててね。


「あれ、本当?」
「うい!」


まかせて!


「ふふ、楽しみにしとくねー。」
「うでがなるわー。」
「あっはっは!怪我しないようにね。」
「ぬん!」




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