[おへんじ]キネマ主



「ぬーん、そうやねえ。」


職業かー。
って事はお仕事やねえ。
お仕事。
なんとなく政宗様とかゆっきーとかさっちゃんは一緒の学校やったら楽しいなーって思うんやけど、お仕事聞いてくれたから全員の職業考えてみるね!


「ではではまずは政宗様。」
「Ah?俺か?」
「ぬん。」


政宗様はねー、かっこいいからねー、かっこいいお仕事が似合うと思うん。
おしゃれでね。
かっこよくってね。
今をときめく職業なん。


「美容師さんとかどお?」
「びようし?」


美容師さん。
髪の毛を切るお仕事なん。
でもただ髪の毛を切ったらいいってもんじゃなくてね、お客さんのお好みにあわせてお客さんに似合う髪形をげんせんして切っていかなあかんねんで。
とっても難しいんやけどとってもかっこいいとおもう!


「ならまずは真樹緒の髪を揃えてやろうか。」
「政宗様が切ってくれるん?」
「俺は髪結いなんだろう?」
「びようし!」
「びようし。」
「ぬん!」


やあやあほんならお願いしようかなー。
前髪のびてきてたしねー。
なんたって政宗様は美容師やから!


「なぁ真樹緒。」
「なに?」
「俺が美容師なら小十郎はどうなんだ?」
「こじゅさん?」
「小十郎も美容師か?」
「んー…」


そうやねえ。
こじゅさんが美容師でもかっこいいと思うけどー。
どうやろー。
なんかしっくりこないってゆうかー。
こじゅさんはこう、ピシっと背筋が伸びるお仕事が似合いそうやと思う。


「背筋か。」
「あ、あと制服が似合いそうやから制服のあるおしごと。」


例えば警察官とかー。
バスとか電車の運転手さんとかー。
きっちり制服を着てお仕事するん。
かっこいいよね。


「運転手さん。」
「driverか。」
「うん。」


俺がおったとこには乗り物が沢山あってね、それぞれに運転手さんがおるん。
専門のお仕事なんやで。


「だ、そうだぜ小十郎。」
「!こじゅさん?」
「俺は馬しか扱った事はねぇぜ。」


政宗様、鋏と剃刀をお持ちしました。
Thanks寄越せ。


「やあでもこじゅさんやったら絶対大丈夫!」


きっと大丈夫!
車も電車もバスかって運転できると思うおれ。


「なら俺は?」
「おシゲちゃん?」
「うん。」


はいおやつ。
髪を揃えてもらってから梵と一緒にどうぞ。


「ぬーんお団子!ありがとうおシゲちゃん!」
「どうしたしまして。」


で?
俺は何のお仕事をしてそうだと思うの?


「やあそうやねーおシゲちゃんねー。」


おシゲちゃんは厳しくもやさしい俺のお母さんやしー。
とってもしっかりしてるお母さんやしー。
そういうんをふまえてねえ。


「保父さん…?」
「ほふさん?」
「ぬん。」


ちっちゃい子達が集まる幼稚園とか保育所とかでね、ちっちゃい子のお世話をするお仕事なん。
子供たちと遊んだりお昼寝したり子供達が危ない事せえへんか見守ったり、お迎えに来るお母さんとお話したりするん。
みんなが帰った後はその日の子供たちの様子とかを記録につけて次の日の予定立てたりね。
とにかく小さい子といっしょなん。

やあでもこれはさっちゃんも合ってると思うおれ。
ほらさっちゃんも甲斐のお母さんやしね!
でも、同じお母さんでも近江のお母さんはちょっと保父さんではないかなー。
明智の光秀さんはこう、おかみやし。
お料理屋さんのおかみしてそう。
美人おかみなん。


「…明智光秀の事?」
「成実。」


殺気しまいやがれ。


「なあに小十郎。」


殺気だなんて人聞きの悪い。
ちょっといらっとしただけだよいらっと。


「ぬ?おシゲちゃん?こじゅさん?」
「何でもねえよ、動くなよ真樹緒。」


髪がそろわねぇだろ。


「ぬん、ごめんなさいー。」


えーっと、明智の光秀さんまでお話したから次はー。
おやかた様とゆっきーね、おやかた様とゆっきー。
おやかた様と、ゆっきーは刑事さん。
悪い事した人を捕まえるねんで。
おやかた様とゆっきーの熱血があったら、悪い事した人も敵わんと思うん。


「…暑苦しいがな…」
「やあやあ政宗様そんなお顔しないでー。」


かっこいい職業なんやで。
刑事さん。


ちかちゃんは大工さんかなー。
ほらからくりが好きやし、ものづくり上手そう。
おうちとかも建てれると思うん。
あ、でも意外にロボットとか作る人やろうか。
ロボット。
ぬん、でもあれ何ていうんやろう科学者?
賢い人なん。


「…西海がかァ?」
「失礼だよ梵。」


真樹緒がお世話になったっていうのに。


「ふん、俺はあの野郎好かねぇんだよ。」
「?政宗様?」
「お前は俺のなのになァ?」
「ぬ?」
「梵。」


真樹緒はまだ梵のじゃないよ。
お母さん差しおいて何言ってくれてるんだか。


「チッ!」
「あ、そうだ真樹緒。」
「はい?」
「風魔は?」
「こーちゃん?」
「そう。」


まだ聞いて無いけど。
お忍びさんみたいなお仕事真樹緒のいたところにあるの?


「(?)」
「あー…お忍びさんはないんやけどー…」


ぬん、こう人をお守りするっていうお仕事はあるよ。
SPっていってね。
いまいち何の省略か分からんのやけどね、SP。
偉い人とかが狙われやんように近くで守ったりするん。
ちょっとお忍びさんと似てるかな―。


「こーちゃんいっつも俺を守ってくれてるもんね!」
「(こくり)」


「…一緒にじゃれてるの間違いじゃねぇのか?Kitty共が。」
「政宗様。」
「梵。」


同感だけど言わないの。


「あ、鬼さんはね、お馬の調教師さん。」
「馬の調教師?」
「ぬん!」


俺のおった所ではお馬が競争するゲームがあるん。
どのお馬が一番早いかを競争するねんで。
それに乗る人もすごいんやけど、お馬をレースで走れるまでに育てる人もすごいん。
お馬の事たくさん知ってやなあかんねんで。
それにお馬が好きやないともあかんの。
鬼さんにぴったりやと思わん?
鬼さんお馬にとっても優しいしお馬の事よく知ってるし、お馬の事大好きやもん!


「おや、お呼びですか?」
「綱元。」
「鬼さん!」
「何やら楽しげな声がしましたので。」


髪を揃えていらしたので。
ずいぶん短くなりましたね。


「政宗様に切ってもらったん。」


視界がちょうりょうこうー。
おわったらおシゲちゃんが持ってきてくれたお団子食べるん。
鬼さんもお仕事終わってたら一息いかがー。
一緒に食べようお団子。


「それはそれは。」


お邪魔してもよろしいですか、殿。


「Of course!」
「ぬーん皆でおやつー。」


沢山お話したから喉もからからよ!
あったかいお茶が飲みたいな!


「はいはい、火傷しないようにね。」
「ぬん!」


ではではいただきます。
皆でおだんごいただきます。
おシゲちゃんがくれたお茶を一口飲んで。
お隣で笑ってる鬼さんに、何のお話してたかじっくりまったりお話しましょ!


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じっちゃんと虎次郎はいらなくてすみませ…!
お話の流れ的にちょっと無理でした…!



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