[おへんじ]鴨田さん


「あれ?」
「どうした。」
「なぁなぁ、政宗様あの子だれやろー。」
「Ah?」

ほら見てー。
水車小屋のとこにおるちっさい子ー。

農家の子やろうか。
やぁ、でもあの金色の髪の毛って珍しいやんなー。
外国の子みたい。
外国の子かなぁ?

「俺ちょっと見てくるー。」
「おい、待て真樹緒!!」

おーい!
そこの金髪の男の子ー!!

ぬ?
女の子?
やぁやぁどっちかわからんけど。

金髪の子ー!!
こんなとこでどうしたんー。
道に迷ってしまったんー?

「おーい!」

そこの、

「ぶもー!!」


……
………


「ぬ?」

え?
ぶも?
ぶもって?

あれ?

「ぶもぶも!!」
「ぬーん!?」

このきゅーとなおめめ。
金色の毛。
まさか。
まーさーかー。

「か、鴨田さん!?」
「もももー!!」

ええまじで。


ぎゅう。


「おお、俺の腕にすっぽり収まるジャストサイズ…!」

流石鴨田さん!
何で人間の子供になったんかはよう分からんけど流石俺の鴨田さんー。

不思議な事があるものですねー。
あんなちっちゃか鴨っこやった鴨田さんが人間の子供にー。

「ぶもぶもぶも」
「ぬ?」

あれ?
鴨田さん?
何でよじよじ俺の体のぼってるん?

やぁ、器用やね鴨田さん。
でもちょっと俺支えきれやんくなってきたよ。
もしかして頭の上目指してるんかなぁ、首がものすごい揺れるんやけどまじで!
首がちょう痛いんやけどまじで!!

政宗様たすけて!!


「…何してんだ。」
「政宗様ー。」

この子鴨田さんみたいなんやけどー。
いつもみたいに頭の上にのぼりたいみたいなん。
でも俺ちょっと首が限界なん…!!

「…」
「ももも。」
「ほら、こっちこい。」
「ぶもー!!」
「あ、こら暴れんな!」




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