[おへんじ]双子
「ははうえ、おはやく、」
「こじゅうろうがきづいてしまいます。」
「ぬんぬん、真樹埜ちゃん政臣くんお願いね。」
「「うけたまわりました!」」
「…お前らいってぇ何してやがる。」
「ぬーん!!」
「「こじゅうろう!!」」
「…おい真樹緒、てめぇ朝餉の椎茸はどうした。」
「ちゃ、ちゃんと食べたもん…!」
「ほう…」
……
………
「…若、姫、」
「こじゅうろう、どこにもしょうこはありませんよ。」
もぐもぐ
もぐもぐ
「ははうえはごじぶんでおたべになられたのです。」
もぐもぐ
もぐもぐ
「……二人とも口開けてみろ。」
「しょくじちゅうにそのようなことをするのはまなーいはんだとちちうえがもうしておりましたよ。」
「われらはわれらのぶんのしょくじをいただいているのです。」
「……真樹緒。」
「た、食べたもん…!」
「くくく…食べたならしょうがねぇよなぁ小十郎。」
「ちちうえのおっしゃるとおりです。」
「ほら、こじゅうろうもはやくたべなければ冷えてしまいますよ。」
「くっ…!」
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