[おへんじ]伊達成実と猿飛佐助


「駄目駄目駄目駄目。」

言っとくけど明智光秀だけは俺、これから先何があっても許すつもりは無いよ。
あれがうちの子に何したかは知ってるよね。
傷物にされたんだようちの子。

もう本当、腸が煮え繰り返るってこういう事だよね。
どうしてやろうか全く。
傷の痕が残りでもしたら責任とってもらうよ。

「ちょっと伊達さん、顔が怖いよ。」
「何、お忍び君はあれが嫁でいいの。」

姑の言う事なんて聞きそうにない嫁だよ。
絶対可愛くない嫁だよ。

「良い訳無いでしょうよ。」

てゆうか嫁は俺様狙ってるんだよねー。
いや、そこは旦那様でもいいんだけど。


「はァ?」
「うっわ、その顔独眼竜にそっくり。」
「嫁はもう、風魔でいいよ。」

二人とも可愛くて問題無いじゃない。
今だって毎日毎日二人でいちゃいちゃしてるのに。
二人纏めて奥州で可愛がるからいいよ。

「えー、それは俺様が嫌だ。」

風魔と同じお忍びさんとしてはさ。
何かやだ。
ずるい。

「そんな顔してもうちの子は嫁にやんないからね。」

甲斐のお母さん。
お母さんはお母さんらしく息子を見守ってなよ。


「…本当、いつ俺様お母さんになったんだか。」


いや、そこは別にいいんだけどさ。
甲斐のお母さんで。
不本意で無い事も無いんだけどさ。
甲斐のお母さんで。
あんたはどうなの奥州のお母さん。


「……、まぁ、そこはねー。」


ほら、お母さんにはお母さんだけの喜びがあるっていうか。

「あー分かるかも。」
「で?結局甲斐のお母さんは誰ならいいの。」
「俺様?そうだなー。」

贔屓目で悪いけど大将とかお勧めだよ。

「…そこは真田殿じゃないの?」
「聞こえないなー。」




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