[おへんじ]キネマ主


「さっちゃんはやっぱり俺、迷彩ポンチョの方がええなー…」
「そう?」

まぁ、俺様も着慣れてるのはあっちだけど。
これはこれで動きやすいんだよ。

「やぁ、おしゃれなんやで?」

おしゃれでこう、目に爽やかなんやえけどー。
夏っぽいんやけどー。

「…忍んでねぇからな。」
「政宗様!」
「あ、ちょっと人が気にしてる事を!」

あー、政宗様も新しい服や!!
やぁ、兜かぶってへんやつも男前やけど黒も似合うね!

「惚れ直したか。」
「ぬふー、政宗様はいつでもかっこいいもん。」
「この野郎!」

cuteな事を言うのはこの口か。
この場で塞いでやろうか全くよォ。

「政宗様、ご自重されませ。」
「こじゅさん!!」

今日はこじゅさんもおニューなんやねぇ。
何だかいつもに増して迫力まんたんー。

ほら、なんてゆうん?
その手のおうちの人みたいな…
剣客しょうばいみたいな…

「ぬー…しげきてき!!」

格好いいけど!
でもいつものこじゅさんより迫力あるってゆうか!
格好いいけど!

「あれはちょっとお近づきになりたくないよねー。」
「そお?」
「絶対まともなお仕事してる人には見えないデショ?」
「うーん、」

そらぁ、確かにこじゅさんのサラシ姿なんか初めてみたけどー。
でもかっこういいよね!

「はいはい、ごちそうさま。」
「ぬ?」

そんな肩すくめてどないしたんー。
へんなさっちゃん!

「あ、ゆっきーも男前やで?」
「ありがとうござりまする。」

赤に黒って合うよねー。
しかもチョイ悪っぽくて普段のゆっきーとはまた違った感じがするよねー。

いつもは優しくて素敵笑顔のイケメンやけど、実はちょっぴりやんちゃやった、みたいな。

「赤は武田の色にござる故。」

他とはまた違った心持ち、身が引き締まる思いでございます。

「今度は普通の着物姿もみせてね!」
「是非に!」


「(……)」
「こーちゃんのその羽も俺大好きよ。」

初めて会った時もそれやったもんね。
黒い羽ってほんまにこーちゃんっぽいと思うん。
最近はたまにしかきてくれへんからちょっぴりさみしいなー。

いいよね、羽。
ほんものの鳥さんみたいで!
俺もこーちゃんの羽とお揃いの羽ほしいなー。
背中につけるん。

「…成実に言ったら明日には出来てるんじゃねぇか?」
「政宗様もそうおもう?」
「えー、それなら俺様とお揃いにしようよ。」

めいさいぽんちょ?だっけ?
二人でお揃いにしてお出かけしよう。

「あ、それもすてがたいー。」

さっちゃんとおそろい。


「(……しゅばっ!)」
「おっとぉ!!」
「あれこーちゃん何で急にクナイ!?」
「急所狙いにござる。」

見事よ!

「まじで!!」




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