[おへんじ]みんな


「好きなpartsねぇ…」
「ぬ?どうしたん?」
「お前の体で好きなpartsを選ぶんだとよ。」
「俺ー?」

俺のからだ?
ぬん?
なんで?

「さて、」

どこもかしこもcuteなお前からただ一つとは、酷な話だなァ?

「えらべやん?」
「選んで欲しいか?」
「ぬーん…ちょっと気になるかもー。」

どこすき?
俺は政宗様の事は全部好きやで?

「〜〜〜っこのsweetが!」
「ぬー!政宗様くるしい!」
「全く相変わらずだねぇ。」
「あ、おシゲちゃん!」

「俺はねぇ、このちっちゃい手が好きだよ。」

いつも一生懸命お手伝いしてくれる手で。
いつも俺に向かって飛び込んで来てくれる手がね。

「おシゲちゃんの手はでっかいよね。」
「ふふ、ほら捕まえた。」
「やぁ、つかまってもうたー。」
「えー。俺様はこの可愛いほっぺたがいいなー。」
「あー!さっちゃん!」
「柔らかいよね、ほっぺた。」
「やぁ、最近ちょっとお肉がついてきちゃってー。」

おなかもね、ぷにぷにするん。
ちょっとやせやなあかんかなぁ。

「止めとけ止めとけ。」
「政宗様?」
「このままの方が抱き心地がいい。」
「ぬぁんと破廉恥な…!」
「ゆっきー!」
「政宗様、ここは公衆の場ですのでご自重をば。」
「こじゅさんも!」
「Ah?だったらてめぇらはどこが気に入ってんだ。」
「なっ…!!」
「ぬ?」

こじゅさんとゆっきーの好きなとこ?
むん?
やぁ、いっぱいあるけど…

「違う違う、真田殿と小十郎が好きなとこ。」
「ぬーん?」

やぁ、俺ちがうんや。
ゆっきーとこじゅさんが好きな俺?

「そう。」


「そ、某はその…!」

お可愛らしい目鼻を始め全てに心奪われておりまするゆえ。
いまひとつを選ぶとなると…選ぶとなると…!

「…大人しそうな顔して結構言うよね旦那。」
「うーん、やっぱり目を光らせとかないと駄目かなー奥州のお母さんとしては。」

「なぁ、なぁ、こじゅさんは?」
「……あ?」
「俺のすきなとこ!」

おれな!
こじゅさんは背中が一番格好いいと思うん。
広いしね、あったかいしね、あの背中にだきつくん俺大好きやで!!

「……俺は、」
「ぬん。」
「お前のその、」
「ぬん?」
「真っすぐな目を見るといつもここが震える。」
「ここ?」

しんぞう?
しんぞうがふるえるん?
やぁ、しんどくなるんやろうか。
それやったらたいへんなん。

「それは違いますよ。」
「!鬼さん!」
「小十郎はあなたに見られているとまるで尻の青い少年のような恋心を「綱元」」

「こじゅさん?」

「小十郎、顔をどうにかしなさい。」

それではお前が鬼のようです。

「てめぇはどうなんだ綱元。」
「おや、話をすり替えますか。」
「綱元。」
「私は、」

私はかの方の全てが偉大かと思います。
けれどやはりあなたと同じく。
あの目で見据えられてしまえば僅かも動けません。

「俺の目?」
「大きく、可愛らしく、真っすぐで、何とも罪深き目かと。」
「んー?視力はええ方やで?」
「よき事です。」


「………いまいち本人には伝わらないんだよねぇ…これが。」
「まぁそこがまたいいんじゃないの。」


「(ちょいちょい)」
「あれ?こーちゃん?」
「(こそこそ)」
「うん?」

ひそひそ
ひそひそ

「へへへ…俺もこーちゃんの全部が大好きやで!!」


あ、あと松永さん。
ちょっと松永さん。
そんなとこで面倒くさそうに見てないでー。
こっちきてやー。
皆とお話しようやー。


「私は煩い事と面倒事が嫌いでね。」
「ぬー、それは知ってるんやけどー。」

ほら、何か皆で俺の体を観察してるみたいやから。
何やろう、身体測定みたいな感じやろうか。
よかったら松永さんも見て。

「(…)」
「そうではないと思うが。」

卿がよいならそれでいいがね。
私は何も言うまいよ。

「で、」
「何だね。」
「松永さんはどこがいい?」
「ふむ、」

私も選ばねばならないのか。
ではどうしようか。
小さく幼い卿の体などよく見たことも無い。

「俺のおすすめはちょっとお肉ついてきたおなかー。」

さわって。
ほらぷにぷにするやろう?

「…卿は元々がこうだろう。」
「俺、もとはもうちょっとがっしりしてたもん。」
「ふむ、ならばここで。」




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