心の自由を奪うもの



 



簡単に言ってしまえば、彼女のことを“気に入ってた”んだと思う。

愛らしい外見も、優しい内面も、心地良い歌声も、好きだった。


あるべき場所へと返してしまった今、もう見ることも触れることも聴くことも出来なくなってしまったけれど、
彼女のくれた優しさが独りぼっちの僕をまだ温めてくれてる。



忘れられない。
忘れようとも思えない。

忘れたくなかった。


これは  ――恋?



(不明確。
ただ、僕の心はきみでいっぱいなのは分かる)




 


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