語り!
種の最終回で、キラが「力だけが僕の全てじゃない!」とラウに叫ぶシーンでフレイが映るんですが、キラフレ好きさんはそれを“フレイだけはそれを知ってる”キラフレシーンだ!みたいな意見を見かけました。
ちょっと待って、と言いたい。
キラは力だけが全てじゃない、なんて誰でも知ってます。
ラクスはもちろん、アスランやカガリ、マリューやムウもミリアリアもサイだって知ってます。
マリューやムウ、ミリアリアやサイ達は最初、分かっててもキラ=コーディネイターという思いは拭えなかったと思いますが、キラがいなくなったり、戦争があるなら自分の出来ることを模索していくうちに、キラはキラである事を理解していったと思うんです。
特にキラとサイは、一度はキラとの違いに打ちのめされたサイも、キラと和解してキラをキラとして認めたりしてます。
力が全てじゃない、事を最終回の時点ではみんなが知ってます。
だからフレイだけってのはありえない。
じゃあ、なんでフレイだけが映ったのかを考えた時、それはフレイとラウを対比したかったからなのかな、と。
フレイとラウは、“業”という繋がりがあると思うんです。
初期では自分に正直に振る舞い、ワガママも言っていたフレイと
仮面を着けて本音を隠していたラウ。
中盤では、己の業に従ってキラを利用するフレイと
己の業のために暗躍するラウ。
そして終盤は、業に解放されて、素直になったフレイと
業に縛られて、世界全てを恨んだままのラウ。
最後、ラウはキラを否定したままで、フレイはキラを理解出来た。
ラウとフレイの違い、そして業から解放されて成長したフレイを表すために、フレイだけが映ったのではないかと私は思います。
なんか、ごちゃごちゃしてしまいましたが、
「力だけが僕の全てじゃない!」のシーンでフレイが映ったのは、
“キラを一番認められなかったフレイが、キラを認められた証”として映ったのだと、私は言いたい。