2014/08/31 23:43


 七つの大罪サイモン編はあれにて終了です。あの二つ書いたらなんだか満足してしまった。
 あのあと話の流れで「行く当てがない」とぽろっとこぼしたサイモンに「じゃあしばらくうちに泊まってったら」ってアシェアが言い出してヒューイおじさんが大反対する、っていうくだりがあるんですけど、そのあたりはもうみなさんの想像で補完してくださると有り難いです。ちなみにヒューイはサイモンの経歴を知っていますが、そんなことよりうちのかわいいアシェアと一つ屋根の下で二人きりで暮らさせるなんて冗談じゃありません!って過保護さの方が上回ってると思います。おかあさんか。
 そういうわけで、サイモンが居候してるのはそのときの「しばらく」がまだずるずると続いてる結果なのでした。

 あと、巷ではまことしやかに「サイモン・ノーランドは突如として研究所の全データを削除し失踪した」と噂されていますが、実はちゃんとした手順を踏んで辞職してたようです。そのことを知ってるのは政府内でも少数派なので、アスターもサイモンは遁走したのだと思ってました。
 ただ、そのへん本人もうろ覚えっていうね。辞表出した……よね?ぐらいのレベル。そのくらい当時のサイモンは混乱していて精神的にやばかったんです。たぶんあのままリヴリーを兵器として運用し始めていたらその頃にはいよいよプッツンしていろいろ大惨事になってたはず。そもそもお姉さんの死を契機に仕官したあたり、当初から世捨て人状態ではあったので、きっと“あの人”はそういうサイモンのギリギリさとかも全部わかってたんでしょうね。

 今回のエピソードは“あの人”の正体が分かったところで今さらなんの救いにもならないんですけど(とくに隠すつもりもないのでセリフとかで分かりやすく示したつもりです)、これが今後どういう意味を持ってくるのか、みなさんにはどうぞ見守っていただけたらと思います。
 そして、以前のアンケートでサイモンのが読みたいと言ってくださった方にはなんだか申し訳ない出来になっちゃいましたが、とにもかくにも、ご意見ありがとうございました!








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