Da capo



「俺も小野とその子の本当の関係知りたいんだけど」
「本当に本当に俺の従兄弟の従姉弟。つまり、はとこ」

大輔がそう言えば、神谷さんも中村さんも意外そうな顔をした。なんでだろう。

「遺伝子の神秘というやつか」

最初に我に返ったのは杉田さんだった。少し首を傾げれば、大輔が頭に手を乗せてきた。そのまま撫でられるけど、嫌じゃないし、そのままにしておく。

「嫌だな、杉田さん。ちょっとばかり奈々子が可愛過ぎるだけじゃない」
「警戒心いっぱいの猫みたいだけどな」
「それは神谷くんが怖がらせるから」

言うが早いか、大輔が抱きしめてきた。嫌いじゃないけど、人前だし、なんだかいつもより苦しい?

とりあえず先に飯か、という流れになって、大輔から離れた。食べ終わって、全員とメアドを交換することになって。
大輔に送られて、駅に戻った。





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