海賊の子 | ナノ

餌付け約束


猫さんをお家に連れて帰ってから、由兄ちゃんは僕にタオルを渡して「お前ら体拭いてこい」と言った。僕と猫さんは洗面所まで行って、由兄ちゃんからもらった大きなタオルで体を拭き合いっこした。体を拭かれた猫さんはゴワゴワになった毛を手で一生懸命整えていたから、僕も真似をして髪の毛を手で一生懸命整えた。「一緒だね」って笑いかけても、猫さんは一度も鳴かなかった。

僕は全然動こうとしない猫さんをもう一度抱き上げて、洗面所から飛び出した。そのまま台所に行くと由兄ちゃんがお野菜を切っているのが見えた。由兄ちゃん、ちゃんと包丁が使えたんだ。僕はびっくりしたのと同時に、ちょっと嬉しい気持ちになった。

「ん? なんだ、ちゃんと拭いたのかぁ? その猫体濡れたままだぞ?」

由兄ちゃんが苦笑いして、僕の抱っこする猫さんに手を伸ばした。すると、撫でようとした由兄ちゃんの手を猫さんは爪で引っ掻こうとした。「うおッ」と声を出して由兄ちゃんは慌てて手を引いた。

「あっ……ダメだよ、猫さん」
「おっかねぇ猫だなぁっ、おい!翔太、あんまり刺激すんなよ? 引っ掻かれたら危ねぇぞ」
「……ちょっとびっくりしただけだもんね?」
「…………」

僕が首を傾げて猫さんの顔を覗き込んだら、猫さんはじっと由兄ちゃんの顔を見つめていた。もしかして、由兄ちゃんの頭がお饅頭に見えているのかな。それでお腹が空いて、由兄ちゃんを食べようとしたのかな。

「……由兄ちゃん、猫さんにご飯あげたい……」
「あー? 猫に飯ってったって……そんな都合いいものあるかぁ? ちょっと前までここはキャットフードどころか、ヒューマンフードもなかった家だぞ?」
「じゃあ、尾形お兄ちゃんに貰ってくる」
「だあぁ!尾形はダメだって!」
「ダメじゃないもん」
「あっ、コラ翔太!」

僕は猫さんを抱っこしたまま玄関から飛び出した。そしてそのままお隣に住んでいる尾形お兄ちゃんのお家まで行って、ピンポンを鳴らした。そうしたら少しして、玄関の鍵が開いてドアがゆっくり開けられた。

「……何の用だ」

ちょっと不機嫌そうな顔をした尾形お兄ちゃんが出てきた。すると突然、抱っこしていた猫さんが腕の中でピーンとなって固まってしまった。黒い毛がチクチクと逆立っている。どうしたんだろう。

「コラ翔太!」
「あっ……」

猫さんを見ていたら、後ろから突然肩を引かれた。振り返って見上げたら、由兄ちゃんが包丁を持ったまま僕の後ろに立っていた。危ないなぁ。

「お前なぁっ!」
「なんだ、児童虐待か?」
「あ? ……なっ、ちげーよ!調理中だったんだコレは!」
「あのね、僕のお家で鍋パーティーするの。尾形お兄ちゃんも一緒に鍋パーティーしよ?」
「あれれ〜? 翔太く〜ん? 最初そんな用件じゃなかったよねぇ〜?」
「ダメなの……?」
「ぐ……」

由兄ちゃんは眉間にシワを寄せて僕を見た後、すごく嫌そうな顔を尾形お兄ちゃんに向けた。尾形お兄ちゃんは腕を組んで壁に寄りかかっている。由兄ちゃんはため息をついた。

「……あー、まあ……そういうこと。一応訊くけど、あんたも参加するか? しないよな? 柄って感じでもなさげだし……」
「そうだな……鍋なんかもう何年も食ってねぇな」
「えー……やめてその曖昧な返事……。断るならキッパリ断ってぇ……あと醤油貸して」
「今時醤油なんざ本当に借りにくる隣人初めて見たぞ」

僕は尾形お兄ちゃんのズボンを掴んで引っ張った。気付いた尾形お兄ちゃんが僕を見下ろして、少しだけ首を傾げてみせた。

「……なんだ、その猫」
「猫さん」
「猫なのは見りゃわかる。どうしたんだと訊いてるんだ」
「拾ってきたんだよ、翔太が。ダメって言ったんだけどよぉ、こいつ全然聞かなくて……」
「尾形お兄ちゃん、猫さんのご飯持ってない?」
「何故俺が持ってると思ったんだお前は」

尾形お兄ちゃんは首の後ろに手を回して撫でると、小さなため息をついて「待ってろ」と言った。そして僕達が大人しく待っていたら、しばらくして尾形お兄ちゃんが何かを両手に持って戻ってきた。

「鶏ササミと醤油だ」
「えっ!? ……い、いいのか?」
「醤油代は後払いでいい」
「ちゃっかりしてやがる……」
「それと俺は鍋は食わん。食うにしても一人だから今後誘ってもらわなくて結構だ」

そう言ってお醤油とお肉を由兄ちゃんに押し付けた尾形お兄ちゃんは、玄関のドアを無理矢理閉じようとした。

「あっコラ翔太!」
「!!」

でも僕はドアが閉じる前に急いで玄関の中に滑り込んだ。完全にドアが閉じた後、尾形お兄ちゃんは目をまん丸にさせて僕を見下ろした。

「尾形お兄ちゃん、前に僕にカレー食べさせてくれたから、僕も尾形お兄ちゃんにご飯食べさせたいの」
「…………」
「いつになったら僕のお家のご飯食べに来てくれる?」

後ろからドアを叩く音が聞こえる。僕を呼ぶ由兄ちゃんの声も聞こえる。尾形お兄ちゃんは僕を見下ろしたまましばらくぽかんとしていたけど、少しするとフッと笑ってドアの鍵をかけた。ガチャガチャとドアノブが回される音が聞こえる。尾形お兄ちゃんはそのまま僕の前に屈みこんで、じっと僕の顔を見つめた。

「俺を餌付けするつもりか?」

楽しそうな顔だった。目の前の尾形お兄ちゃんは、少しワクワクしてるような、そんな顔をしていた。

「……えづけって、なに?」
「お前がその猫にしようとしてることだよ」
「……ご飯あげること?」
「ああ」
「うん。僕、尾形お兄ちゃんに餌付けしたい」
「くっ……ふふっ」
「……?」

尾形お兄ちゃんは手の甲で口元を隠して、俯きながら何故か突然笑い出した。何がそんなにおかしいんだろう。僕が首をかしげると、腕の中にいた猫さんが突然「ニャア」と鳴いた。びっくりして見下ろしたら、猫さんはちょっと不機嫌そうに目を細めて、笑っている尾形お兄ちゃんを睨んでいた。

「……そうだな。わかった」
「え?」
「だが今日は行かん。その内、気が向いたら食いに行ってやるよ」
「本当?」
「ああ。だからもう今日は帰れ」

尾形お兄ちゃんはすくっと立ち上がって、ガチャガチャ鳴るドアノブをグッと握ると鍵を開けた。手を離した途端にドアが一気に開かれた。

「翔太〜っ!!」

開いた途端に由兄ちゃんに抱きしめられた。持っていた包丁もお醤油もどうしたんだろうと思っていたら、全部廊下の上に落ちていた。あんなところに置いたら汚いのに。

「お前もう本当に……ッ心臓に悪いことするなよなぁっ!兄ちゃんに心配かけんなよ〜!」
「なんで心配なの?」
「尾形だからぁ!」
「人聞き悪いな。ササミ代も寄越せ」
「えっ!? マジで金取るつもりかよ!大人気ねぇ〜!」

「行こうぜ、翔太!」と由兄ちゃんはプンプンしながら僕の手を引いた。怒っていてもちゃんとお醤油は持っていくんだ。

「尾形お兄ちゃん、バイバイ」
「尾形にバイバイしないっ!」
「なんで?」
「なんでも!」

理由を聞いたらよくわからなからない返事が返ってきた。由兄ちゃんがお家のドアを開ける間に僕は尾形お兄ちゃんのお部屋の方を見てみたけど、もう尾形お兄ちゃんはそこにはいなかった。


◆◆◆


「翔太くーん、来たよ〜」

お鍋の準備ができた頃に、ようやく杉元お兄ちゃん達がやってきた。ドアを開けてお迎えしたら、何でも屋さんの袋をたくさん持った杉元お兄ちゃんとお鍋の釜を持ったアシリパお姉ちゃんが立っていた。

「おう、来たか。何々? お土産?」
「鍋って言うから俺たちも材料と鍋持ってきた。野菜は切ってあるから、ぶっこんで煮込めばすぐできる」
「まあ、水炊きって言ってたしな。特別に何かする必要もねぇか」
「それがさ、アシリパさんのお婆ちゃんがいい鶏肉わけてくれたんだよ」
「うっひょー!マジでマジで!?」
「ああ。つみれにして頂こうと思って、下準備はして来た。翔太は鶏肉大丈夫か?」
「うん」

僕は大きく頷いた。僕は辛くないならどんな食べ物も大体大丈夫だ。

「あれっ? 翔太くん、どうしたのその猫」
「ああ、拾ってきたんだよ。自分が世話するって聞かねーんだ」
「へぇ〜可愛いな。ちょっと撫でさせ……」

杉元お兄ちゃんが笑顔で手を伸ばすと、猫さんは突然カッと目を見開いて杉元お兄ちゃんの手を爪で引っ掻いた。「イテッ」と離れた杉元お兄ちゃんの手には、赤い線ができている。

「あっ……ダメだよ猫さん!」
「イッテ〜!なんだよ〜……」
「杉元、念のために手を洗って消毒しておけ」
「やっぱ凶暴だぜ、その猫……。翔太、本当に飼う気なのか?」
「うん」
「翔太には懐いているのにな」
「懐いてるっつーか、大人しくしてるって感じだな」

猫さんはちょっと興奮しているみたいだった。知らない人がいっぱい来たからびっくりしてるのかな。僕は猫さんを隣のお部屋まで連れて行った。

「翔太、どうした?」
「猫さんとちょっとお話しする」
「もうすぐ飯だから早く出てこいよ」
「うん」

僕は猫さんを隣のお部屋に下ろしてあげた。猫さんはしばらくその場をくるくる回って、やがて畳んで置いていたお布団の上に飛び上がった。僕と同じ目線になった猫さんは僕の顔をじーっと見つめて「ニャア」と鳴いた。

「僕ね、白石翔太って言うの。猫さんの名前なんていうの?」
「…………」
「名前ないの?」
「…………」
「じゃあ、僕がつけてもいい?」
「…………」
「うーん……何にしようかなぁ」

僕は、由兄ちゃんのお部屋の棚の中にある本を色々引っ張り出した。裸の女の人の写真が載った本ばっかりだ。僕はそれを全部退かして、最近新しく買ってもらったばっかりの絵本を何冊か取り出した。

「腹ペコあおむし……腹ペコのペコって、どう?」

訊いてみたけど、猫さんは僕をじっと見下ろしたまま何も答えない。好きじゃなかったのかな。僕は別の本を取り出した。

「泣いた赤鬼……赤ちゃん!」

今度は猫さんが不機嫌そうな顔をした。嫌だったみたいだ。僕は別の本を取り出した。

「100万回生きたねこ……猫さん!」

猫さんは大きな欠伸をした。これも気に入らないのかな。でも絵本はもうこれだけしかないから、この三冊から決めないともう何も思い浮かばない。僕は持っていた絵本をじっと見つめた。

「……じゃあ、100万回の(ひゃく)ちゃんは?」

僕がそう試しに提案してみたら、猫さんは目をカッと見開いて尻尾をゆっくりと振った。もしかして気に入ってくれたのかな。

「百ちゃん!猫さんは百ちゃんだね!」
「……ニャアォ」

鳴いた。猫さんが、百ちゃんが鳴いた。僕は百ちゃんの元まで駆け寄って優しく抱き上げた。

「百ちゃん!」
「ニャアォ……」
「うふふ」

「翔太〜!鍋するからもう出てこいよ〜!」
「はーい」

僕は百ちゃんを抱いたまま、由兄ちゃん達がいるリビングまで走った。お部屋を出たらいい香りがして、テーブルの上を見てみたら二つのお鍋が用意されていた。座っていた杉元お兄ちゃんとアシリパお姉ちゃんが、僕の方を振り返って笑った。

「遅いぞ翔太」
「猫と何話してたの?」
「名前を一緒に決めてたの」
「へぇ〜!いい名前決まった?」
「うん!百ちゃん!」
「えっ? か、変わった名前だねぇ」

杉元お兄ちゃんの隣に座ると、お兄ちゃんは少し驚いたような顔をして僕と百ちゃんを見比べた。

「どうして“ひゃくちゃん”なんだ?」
「あのね、絵本の100万回生きたねこから選んだの」
「すごいチョイスだ……」
「百ちゃんはちょっと言い難いな」
「そうかな……」
「翔太、“百”という字は“もも”とも読めるんだ。モモちゃんなんてどうだ?」
「モモちゃん?」
「あー!それいい!被んないし!思い出さずに済むし!」
「杉元、お前さっきから何なんだ?」
「え、いや……」

杉元お兄ちゃんは百ちゃんという名前が好きになれないみたいだ。でも、僕は百ちゃんでもモモちゃんでもどっちも素敵な名前だと思うから、ここは百ちゃんに決めてもらおうと思った。

「百ちゃん、どっちがいーい?」
「…………」
「猫は喋んないよ、翔太くん」
「百ちゃんがいい?」
「ニャア」
「げっ」
「じゃあ百ちゃん!」

百ちゃんは僕の膝の上で大きな欠伸をして体を丸めた。どうやら百ちゃんは眠たいみたいだ。疲れちゃったのかな。

「翔太、尾形にもらったササミ茹でてきたぞ」
「百ちゃん寝ちゃった……」
「は? 尾形?」
「え?」

由兄ちゃんの言葉に杉元お兄ちゃんが眉根を寄せた。お部屋がシーンと静かになって、杉元お兄ちゃんは口の角をヒクヒクさせながら笑った。

「なあ、まさか……尾形住んでんの? この近所に……」
「あー……近所っつーか……」

由兄ちゃんは頭を掻きながら隣の壁をチラッと見た。尾形お兄ちゃんが住んでいるお部屋の方の壁だ。

「……お、お隣さん……?」

小さな声で答えた由兄ちゃんの言葉を聞いて、杉元お兄ちゃんは大声で叫んだ。すると尾形お兄ちゃんのお部屋がある壁の方からドンって音が鳴って、杉元お兄ちゃんは玄関から飛び出そうとしたけど、それを由兄ちゃんとアシリパお姉ちゃんがなんとか食い止めた。

そういえば杉元お兄ちゃんは尾形お兄ちゃんと喧嘩中なんだった。僕はぼんやりとそんなことを思い出した。


◆◆◆


「信じらんね〜っ!何で今まで気付かなかったんだよ俺〜!悔しいくらいムカつく〜!」
「もう言うな杉元。せっかくの鍋が不味くなる」

頭を抱えて唸る杉元お兄ちゃんを、アシリパお姉ちゃんは叱った。杉元お兄ちゃんは隣の壁の向こうにいる尾形お兄ちゃんのことが気になるのか、さっきからチラチラと壁の方を見ている。その度にアシリパお姉ちゃんは叱った。

「翔太なんかついさっき、尾形のこと鍋パーティーに誘ってたんだぜ?」
「えーっ!あんな奴誘わなくていいよ翔太くん!」
「なんで?」
「料理が不味くなる」
「お前の気分が悪くなるだけだろう!翔太の優しさを否定するな杉元!」
「だってさ〜……」

また叱られてる。杉元お兄ちゃんとアシリパお姉ちゃんはお家でもいつもこんな感じなのかな。だったらちょっと楽しそうだな。二人がとっても仲良しさんなのもわかる気がする。

「あ、百ちゃん」

お膝の上がもぞもぞして、見下ろしてみたら百ちゃんがうっすらと目を開けていた。僕はお箸とお皿をテーブルに置いて、近くに置いていたササミを千切ってあげた。

「百ちゃん、ご飯だよ。食べる?」

僕が百ちゃんの顔の前にササミを近付けたら、百ちゃんはそれをくんくんと嗅いで一口だけかじった。

「食べた!」
「良かったな、翔太」
「なんで翔太くん相手だとそんな大人しいんだろうな」
「単に腹減って元気なかったんじゃねーの?」
「おいしい?」

百ちゃんはしばらくお口をもがもがさせて、ササミを食べきるとまた僕の膝の上で丸くなった。目を閉じたから、たぶんまた眠るつもりなんだ。

「食って寝るだけの猫は羨ましいな」
「白石みたいだな」
「えっ? 何々? 俺ってそんな猫っぽい?」
「食って寝るだけのところとかな!」
「そこかよっ!つーかこれでも働いてるし!」
「お前そういえばなんの仕事してんの?」
「あ? パチンコの店員」
「おい、それで給料とか生活費とかなんとかなってんのか?」
「白石お前、まさか翔太の金を……」
「だあぁぁ!もう!疑り深いぞお前ら!」

三人共楽しそうに笑い合っている。杉元お兄ちゃんもアシリパお姉ちゃんも、僕達と一緒に暮らしてくれれば毎日がもっと楽しくなると思うんだけどな。
やっぱりそれはダメかな──僕はお団子を食べながら一人でそう思った。別に由兄ちゃんと二人でも楽しいし、隣には尾形お兄ちゃんもいるし、今は百ちゃんもいるし──

「翔太、お代わりいるか?」
「あ……ううん。大丈夫」
「いっぱい食えよ〜? いっぱい食って、いっぱい寝て、そんでいっぱい遊べ!」
「白石は遊びすぎだ」
「もっと真面目になれ」
「空気読めよお前ら!つーか俺らの鍋から肉ばっかとってんじゃねーっ!」
「お前だってアシリパさんのつみれ食ってんだろ!」
「白石、湯豆腐ならまだあるぞ」
「いや俺が食いてぇのは肉だよ、肉!」
「あーっ!バカ白石!俺の器から肉盗るなよ!」
「うるせぇ!お前はとり過ぎなんだよ杉元!」
「やめろ二人共!翔太の前で恥ずかしくないのか!」

僕を間に挟んでお肉の取り合いを始めた由兄ちゃんと杉元お兄ちゃんを、アシリパお姉ちゃんが叱った。二人が喧嘩を始めると、尾形お兄ちゃんのお部屋がある壁がドンっと鳴る。百ちゃんも目を覚まして、とっても不機嫌そうな顔だ。

でも、こんなガヤガヤ騒がしいパーティーも僕はいいなと思った。今度は尾形お兄ちゃんを誘おう。そしてみんなで仲良く喧嘩をしながら、尾形お兄ちゃんに餌付けしよう。
また一つ、僕の楽しみが増えた。


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