※※第345話:Make Love(&Sex aid).49
綾瀬と萌は互いに、息を切らしていた。
ここはアパートの一室で、男女が、夜を共にしようとしている。
「萌ぴょんだから言うけど、僕……じつは童貞なんだよね……」
「いいいい今言う!?」
急に照れた綾瀬は、自分にとっては衝撃の告白をした。
状況が衝撃的すぎて、正直萌には「じつは童貞」という部分があまり衝撃的に感じられなかった。
「でも、萌ぴょんとは気持ちいいエッチがしたいから、AVで勉強してたんだ……」
「だから、今言う!?」
俯き加減に綾瀬は続けて、もう少し落ち着いてから来て欲しかった萌は彼の台詞自体はそんなに頭に入って来ない。
それでも、
「僕、ちゃんと萌ぴょんに“好き”って言ったよね?萌ぴょんの気持ちはどうなの?」
目を見て確かめられ、彼ときちんと向き合わざるを得なくなった。
綾瀬はどさくさ紛れで、“好き”ではなく“愛してる”と送ってきたのだけど、そこらへんの表現はもう自由ということで。
「振るならこっぴどく振って?……自殺するから……」
「重いよ!一樹ん、恐すぎるよ!」
ニタァと笑った綾瀬はフォローを入れたものの、怖すぎてホラーにしかならなかった。
でもときめいている自分は心底ホラーが好きなのだろうと、萌は再認識する(ドMの勘違いでは)。
「そんな恐いこと言う一樹んは刺殺して、あたしも自殺する……!」
思い余った萌は、ホラー返しをした。
萌が返した内容も、じゅうぶんに怖かった。
「そしたらこの部屋、血まみれだね……」
「うん、綺麗だと思う……」
やがてふたりはにこやかに、頷きあったのだった。
相性は抜群に良さそうなのに、アダルトな展開にはなかなかならないな。
――――――――…
吸われた乳首は硬くなって、くちびるを放されぷるんと跳ねた。
「ああっん…っ、おっぱい…っ、ばっかっ…舐めちゃっ…っ、」
執拗に胸を口で愛撫され、我慢ができなくなったナナは躰を反らした。
「あっんっ…っ!」
その直後に、達していた。
気持ちよすぎて涙が滲み、乳房はじんじんしてはち切れそうになる。
「“イっちゃう”って、言いたかったんだろ?」
薔は意地悪く笑い、下方へくちびるを滑らせていった。
ナナはつい“ダメ”と嘘をつきたかったのだけど、彼に本音を見透かされるとどうやっても昂る。
だからわざと薔は、言えなかった部分を言葉にしてくれたのだろう。
グプグプッ――…
「っっあああ…っ!?」
割れ目を舐められたナナは、強引に玩具を押し込まれた。
蜜がねっとりと纏わりついたバイブが、彼の手によって動かされ膣を摩擦する。
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