※※第335話:Make Love(&Inversion).203







 自分の認識に間違いはなかったと確信したナナは、思いきって親友に尋ねてみることにした。

 「わたし、薔を襲いたいんだけどどうすればいいかな?」

 恥ずかしそうなまま、大胆なことを教えてもらおうとしている。
 教室でエッチをしたときの乳首が気になって、狙いたくて仕方なくなっていた。




 こけしちゃんはまさかのナナ攻めに、まだ上手く頭がついていけていない。
 なぜ襲い方を親友に伝授して欲しいくらいに襲いたいのかが、謎めいている上にナナが攻めたところで受けは薔なので何だかんだで萌えた。

 「こけしちゃんだから話すけど……薔ったらわたしにだけは敏感で……」
 さらに恥ずかしそうになったナナは、おそらくこけしちゃんにだけはあまり話さないほうが良いのではないかと思われる内容を、こけしちゃんには話してしまった。

 こういうのは(BLで)よくある話で、攻めにだけ受けがなぜか異様に敏感になってしまうあの現象である。
 攻めがヴァンパイアで受けが人間だったりすると噛まれた場所が敏感になっちゃう……というのはそれはその通りだった。

 こけしちゃんはナナの告白により、めくるめきすぎて許容量が軽くオーバーした。
 自分の腐的な目に狂いはなかったと自信を抱きつつ、もう堪らなくなった。


 「まさかのナナちゃぁん、攻めぇぇっ……」
 よって、楽園へといざなわれたこけしちゃんはぶっ倒れた。
 「桜葉!?大丈夫か!?」
 ナナが心配するより早く、綾瀬兄に見つからないよう廊下をわざと遠回りしてきたゾーラ先生がただちに彼女の介抱に向かった。
 覗き見をしていたわけではなく、次の授業は数学だった。


 (え……?三咲さん攻めなの……?)
 ちゃっかりその部分だけが聞こえた周りは、ドキドキが最高潮となり授業どころではない。
 結果的に醐留権先生も、ただの生徒想いな先生にしか見えていない。




 「今すぐ保健室へ行こう!」
 「あぁぁ……萌えすぎてゾーラ先生ぇのぉ、幻が見えてるぅぅ……」
 「熱に浮かされているのか!?」
 こけしちゃんを保健室へ運んでいった醐留権は、襲うつもりとかは甚だなかったもののどことなく行為はいかがわしかった。
 このいかがわしい行為も周りには、生徒への優しさにしか映っていない、ナナ攻め疑惑が生まれた賜物だった。


 結局、襲い方を教えてもらえなかったナナは唖然と見送り、彼を襲うには自分で何とかするしかなくなった。
 保健室へ運ばれたこけしちゃんは具合は悪いどころか絶好調だったため、醐留権と一緒に授業へ戻った。

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