※※第334話:Make Love(&Comfort).202







 プチュッ…クニュクニュッ…

 クリトリスはゆびで弾かれたり、こねられたりして愉悦に濡れてぴくぴくしてくる。

 「ダ…メっ、薔…っ、」
 脚をふるわせるナナは甘ったるい声で訴えるものの、

 「……何が?」

 耳にキスをした薔はいったん、手を引き抜いた。
 きれいなゆびが蜜を纏っている様を、見せつけてくる。

 「同意して、欲しがっておきながら、止めていいのか?」

 何もダメではなく全てイイのだとわかっている彼は、「止める」という言葉を出して彼女を困らせた。


 「んんん…っ、」
 首を横に振ったナナはきゅっとか弱い力加減で、彼のシャツを引っ張る。
 「だったら声上げんなよ……誰かに聞かれたらどうすんだ?」
 薔はそっと彼女を抱き寄せて、下腹部にゆびを這わせると愛撫を再開した。

 …ッッ…プククッ――…

 「ぁっ…んうう…っ、」
 強引にクリトリスを開かれたナナは彼の胸に顔をうずめて、声を抑える。
 「おまえが興奮してんのは、触れてりゃよくわかる……」
 微かに笑って、薔はなめらかにゆびを動かした。

 クリトリスを弄くるゆびたちと、入り口をなぞるゆびで二手に分かれて、秘裂をなじる。


 (あ…っ、き…っ、気持ちい…っんっ、)
 とっさにシャツを噛んでしまったナナはまたしても、達した。

 「ん…――――――…っ…っ!」
 くらくらして、絶え間ない快感に責められている。



 「何本欲しい?」
 イってビクビクしている彼女に容赦なく、薔は確かめた。

 「指は何本入れて欲しい?」

 丁寧に言い直されたナナは彼のシャツを噛んだまま、本能に導かれ片手を放す。

 そして何とか、三本を立てておねだりした。
 中でばらばらに動かしたりして、ぐちゃぐちゃにされたくて堪らない。




 「へえ……欲張りだな?」
 妖美な視線を送り、ゆびの動きを見ていた薔はさっそく3本、かと思いきや親指と中指の2本を滑り込ませた。
 おねだりを聞き入れる気はなかった意地の悪さにナナはときめき、2本でも淫らに膣は拡げられる。

 「こういう時にばか正直だと、裏をかかれるから気をつけろよ?」
 優しくたしなめて、彼はゆびを開いた。
 親指と中指はしなやかにヴァギナを拡げて、たらたらと愛液を滴らせる。

 「んっ!?んん…っ!?」
 予想以上にいやらしく開かれ、彼にしがみつこうとしたナナはやはり本能に導かれてしまったのか、シャツではなくネクタイとかでもなく制服のうえからまさにソコに手を当ててしまった。




 「……いきなり掴むか?」
 「んんんっん…っ(すみません)……」
 薔はちょっと愛撫を緩め、上目遣いに彼を見たナナはまだまだ掴んでいた。

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