※※第334話:Make Love(&Comfort).202








 教室で誰にも見つからないようにキスを交わしていても、リップ音はどうしても響いてしまった。

 「……っん、ん…っ、」
 びっくんとふるえたナナはいい匂いのするシャツを掴み、腰を抱かれてぞくぞくする。
 明日からは授業中にもこの行為を憶い出して、羞恥に駈られていれば、彼に会えない淋しさも少しは紛れるかもしれない。

 口内深くを探るみたいに、なめらかに舌を入れると薔は彼女の太股を愛撫した。
 制服が白い肌を滑り捲れ上がる、恥ずかしい染みが広がりゆくパンツも徐々に曝け出される。

 腰が砕けたナナは傍らの机を軋ませてしまい、わざとやらせたのだとしか思えない薔はゆっくりと舌を抜いて囁いた。

 「じっとしてろよ……」

 やわらかく弾んだくちびるのあいだ、唾液が途切れて妖艶な輝きを見せる。




 「は…っ、あ…っんっ、」
 そんなのムリです……と返したかったナナは再びくちびるを奪われ、じっとしているなんて困難で仕方がない、気持ちのいいキスをされていた。
 自分では止められず、ビクビクする腰を直にゆびが這う。
 スカートは大胆に捲られ、可愛らしいパンツのうえから割れ目を撫でられた。

 ますます大きく跳ねてしまう腰を強く抱き寄せられ、机に座らされ脚を開かれる。
 ヌルヌルに溢れた蜜は滲み出し、アソコは堪らなく熱くなった。


 クチュクチュッ…ヌクッ…

 撫でられるほどにソコは膨らんで、開花する。
 上履きを履いたままで、ナナはつまさきをふるわせる。

 ブラウスがふんわりと盛り上げている胸も、ドキドキしてすごく熱くなっている。


 ふと、顎を掴んでくぱりと口を開かれたナナは口内を舐め回され、快さに息も忘れかけた。
 溢れる愛液は音を高めて、彼のゆびに絡みついている。

 「んん…っ、」
 くちびるに吸いつかれ、ここがどこなのかを忘れそうになる。
 座らされているのは自分の机で、濡らして汚してしまったらどうしようとは、考えていられる余裕がもうない。
 薔は入り口も下着越しに撫で回すと、パンツのなかにするりとゆびを忍ばせた。

 「んっっ!」
 直接ラビアに触れられるより早く、ナナは達した。
 すると、イっている最中にもお構いなしに、襞を拡げて勃起したクリトリスを弄られだした。

 「んっ…はっ、ぁん…っ、」
 舌が抜かれ、くちびるは頬へと伝う。
 息を呑んだナナは声を懸命に我慢しているものの、体液の淫音を聞かされ辱しめられていた。

[ 368/536 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る