※※第320話:Make Love(&Sex aid).42
「…――――今日のお仕置きの名目、言えるか?」
あたまを撫でた薔は妖しく彼女を見下ろし、確かめた。
名目という言葉が詳しくわかっていなくても、ナナにはぼんやりとわかる。
薔にははっきりとわかっている、お仕置きには表向きの理由があり、一番の目的は彼女をなじり可愛がることだ。
「か…っ、勝手なっ……こと…っ、……しちゃっ…っ、からっ…れす…っ、あ…っ、」
ナナは振り絞った、それ以外に思いつかなかった。
「つまりおまえは、お仕置きされるようなことだって……ちゃんとわかってたんだろ?」
髪にゆびを絡めて、彼は大胆不敵に微笑んだ。
あとになってみれば気づけても、彼女は全て無自覚でやっている。
それを知りながら、敢えて確かめ応えさせている。
「あ…っ、は…いっ、」
潤んだ瞳でナナは一所懸命に頷いた、反論できる余裕など微塵も残されていない。
こけしちゃんはこういうところもばっちり、結果オーライにしてくれている。
「じゃあ、認めたところで玩具は自分で抜いてみようか……」
まだずっぽりと入ったままのバイブをゆびで突つき、薔は悪戯っぽく誘導した。
「やり方はとっくに心得てるだろ?」
「ん…ふっ、うんん…っ、」
お尻にも力を入れて、ナナは言われた通りにした、まずはヴァギナをぎゅうっと締めつけてみた。
彼女を見ていた薔はトップスを脱ぎ捨て、ベルトに手を掛ける。
「あっ…あああああ…っっ、」
ぬるぬるになっていた膣で玩具は圧迫されて、だんだんと滑り出てきた。
「もうひくついてんのがよく見える……」
言葉でも誘い出し、触れることなく彼は手助けをしている。
ずるんっとバイブが抜けると、たらたらと幾筋もの蜜がシーツに滴った。
イキたくて、イかせてほしくて淫欲に熟れて、それでも尚持て余し、彼を欲しがりすぎているヴァギナはとても猥りがわしいうねりを見せている。
「ひゃっ…っ、あん…っ、」
ぐいと脚を掴んで当てがわれただけで、堪らず達してしまいそうなほど、ナナは淫乱になっていた。
「こっから先は好きなだけイけよ、……激しくしてやるから……」
顎を掴み顔を真っ直ぐ上に向けさせ、見つめあった薔は一気に挿入した。
スプッッ――――――…!
「ああああああぁぁっっんっ!」
彼の許可が下りた直後でナナは心底助かった、挿れられる途中であまりにも気持ちがよすぎて彼女は絶頂を得た。
ゆさゆさと揺れ始めた乳房を揉みしだかれ、容赦ない快楽に目眩を覚えた。
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