※※第３２０話:Make Love(&Sex aid).42

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　ヌッ…ズププッ――…

　「んんん…っ、」
　ラビアを撫でたバイブはまた、すっぽりと咥えさせられる。
　膣はキュンキュンして、体内がすごく切なくなっている。

　おねだりをしたいけれど、聞き入れてもらえないとわかっている本能が高揚にくらくらしている。

　「脚閉じんな、」
　開く範囲が狭くなろうものなら、掴んで開かれる。
　肌に食い込むゆびも気持ちがよすぎてもっと触れて欲しくなる。

　「あっあっ…あっあっあ…あっああっ、んっあああ…っ、」
　電マで乳房を撫で回され、バイブの振動を強くされたナナは縛られた手をきゅっと掴んだ。

　「イキそ…っ、ですので…っあっ、あんっ…あっ、止めて…っ、……くださ…っ、ああ…っ、」
　そして正直に申し出た。
　ほんとうはイキたくて、止められたら困るのだけど、それを訴えるのは許されていない。
　「どっちを？」
　切羽詰まった状況で、薔はわざと聞き返した。
　ふたつの玩具を使っているからこそ、逆手に取ることができた。

　「ああ…あっあ…っ、」
　意地の悪さにも歓喜したナナはとっさに、“バイブ”という言葉が出てこなかった。

　「お…っ、おまんこのほ…うっ、ん…っあっ、」
　なので思いついたままの表現をして、腰をしならせた。

　「わかった……」
　薔はバイブのスイッチを切ったが、電マは離さないし止めもしない。
　彼女が訴え出なかったからだ。

　「んあ…っ、は…っんっ、あ…っ、」
　胸もビリビリして感度がよくなるナナは、懸命に懇願した。

　「あ…っん、おっぱい…っもっ、止めてください…っ、んっ、はああ…っんっ、」
　無論彼女は胸だけでもたくさんイけてしまう。
　電マで乳房を弄くり回されるのも危ない。

　「それなら最初から、どっちもって言えば良かったろ？」
　手っ取り早い表現を教えて、薔は電マのスイッチを切る。
　その手がございましたか……とぼんやりと思いながら、ナナは息を荒らげる。

　「あっあ…っ、ん…っ、」
　おまけに玩具で蕩けた膣は危なかった、咥えているだけでも疼いてしまう。
　善がり狂って、いくらでも達してしまいたくなる。



　「まあ、淫れてくおまえには難しい話か……」
　艶めく嬌態に薔はくすっと笑うと、くちびるを奪いにきた。

　「んぁ…っんっ、ん…っ、」
　止まったままの電マで胸を撫でられるナナは、バイブもまだ動かしてはもらえない。
　巧みに滑り込んだ舌が舌を誘い出し、リップ音は高くなる。

　くちびるを重ねて、キスは初めからディープだった。
　ゆっくりとスライドさせる舌、深くを探るように絡めあわせる舌、彼のおかげで生き生きと誘惑されている。
　愛撫される頬は火照り、ナナは甘ったるい声を漏らした。

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