※※第316話:Make Love(&Barnyard).192








 ズチッ…!ズチュッ…!

 「あっあっあっあっあっんっ…あっあっあっああっっ、」
 ナナは絶えず喘いだ、気持ちがよすぎておかしくなりそうだった。
 子宮口を責められ、受精してしまいたい淫靡な欲望が掻き立てられる。

 とにかく子宮が熱くて堪らない、中で彼の精子をばら蒔かれたくて仕方ない。
 正直な渇望には抗えない躰を暴き出されている。


 「あああんっっ!」
 ナナは絶頂を掴み、収縮を強くした。
 「……っ、く…っ、」
 収縮に堪えた薔は動きを加速する。
 ヴァギナで増してゆく愛おしい脈動を吸い寄せ、ナナは締めつける。


 「キスしながら一緒にイくか、ナナ……」
 薔は乱れた息を零し、動きを寸分も緩めることなく彼女の頬へ手を添えた。
 過激に突き上げられていたというのに、彼のゆびの動きのしなやかさはナナにはっきりと見えていた。

 ゆびの背が頬を伝ったあと、そっと挟み込まれる。



 「ん…っん、はっ、……っんっっ、」
 引き寄せるほうと近づくほうで重ねられたくちびるは、息を荒らげようとした瞬間を捕らえられ、抉じ開けられて舌が絡められた。
 リップ音も淫音となり、情事を彩る。
 愛撫される頬にも優しく快感が打ちつけられた、腰づかいはまだ激しくなる。

 躰が跳ねると体液も跳ね、シーツへきらきらと飛び散った。


 「んんんんんうっ…っ、」
 吸われて伸ばした舌を甘噛みされ、彼に噛まれることが大好きなナナはもう嬉しすぎて無我夢中になっている。
 噛むのが得意なのは自分のはずが、どんなやり方に於いても到底敵わない、完全に虜となっている。


 「んっ…んんん――――――――――っっ!」
 何度でも最奥に当てられ、切なく甘く痺れ上がったナナは絶頂を得た。

 「……っ!」
 ほぼ同時に薔も射精をして、朝からたっぷりと注ぎ入れた。
 この白濁が欲しくて欲しくてどうかしそうだったナナは、交接器を狭めて搾り取った。

 一度ではぜんぜん足りないから、収縮も止まらない。
 出されたそばから、新しくて濃いのが溢れだしてくる。




 「……自制心なん無力だな、おまえの前では……」
 ふっとくちびるを放し、髪を撫でた薔はいったん抜いていった。
 ふたりのくちびるの間では唾液が名残惜しげに糸を引き、誘われたみたいに彼は優しいキスをしてくれる。

 「ん…っ、あ…っあっ、」
 ふるえるナナは顎や耳にもキスをされてゆきながら、まだまだ挿れて欲しくて彼にしがみついていた。
 欲しがりなゆびを、美しい背中に立てて息を乱した。

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