※※第316話:Make Love(&Barnyard).192








 パジャマは大きくはだけて、かたほうの乳首が剥き出しになる。
 充血して高く起った乳首は、終始じんじんしていた。


 ジュッ…グポッ…

 「んんん…っんっっ、」
 ナナは強く吸い上げ、喉を鳴らす。
 思い切り貪っている。

 素早く扱いたり、スローなねぶり方で吸いついたりして、艶々に濡らしてゆく。


 「……っ、ん…っ、」
 ふと、微かに躰をふるわせた薔は枕を抱く力を緩めた。
 見上げていたナナはお目見えした麗しい乳首に向かって「おはようございます」を言いたくなっている。

 ヌルル――ッ…ジュプッッ…

 なめらかに扱き上げて、また喉まで咥え込む。
 「んっ…むう…っ、っんん…っ、……んっっ、」
 夢中になって、ナナは彼を味わっていた。




 まさにそのとき、

 「何やってんだ?おまえ……」

 寝起きの甘さを含んだ、薔の声がした。
 すっかり枕を手放した彼はまだ少し眠そうな表情で、下方で濃厚なご奉仕をしている彼女を見ていた。


 「んんんっ…んんっっ、んう…っ、」
 「ああ、おはよう、」
 ナナは咥えたままで朝のご挨拶をして、きちんと伝わった薔もおはようを返した。
 一瞬雰囲気は爽やかになりかけたものの、濃厚なフェラは続行中です。

 「……じゃねぇだろ、おまえ……目覚めが衝撃的すぎんだろうが……」
 「んえ…っ!?お…っ、起きてらっしゃらなかったんですか…っ!?」
 「当たり前だ……」
 目覚めたとたんに一触即発の薔は溜め息のような息を上げ、彼はほんとうに眠っていたという事実にナナは相当面食らった。
 寝た振りで意地悪をされていると思ったから、積極的に堪能していたのに。

 「どんな風に舐めてた?」
 「えっ…とですね…っ、あの…っ、こんなふうに…っ、」
 せっかくなので寝ている間にやっていたことを薔はもう一度やらせようとした。
 めちゃくちゃ恥ずかしくても、ナナは素直に従う。

 「んっ…はっ、んんう…っ、」
 まずは上下に舐めて撫でてゆくと、咥え込み素早く扱いた。
 そして一度放し、舌で先っぽを舐め回す。
 見られているとやはり羞恥が止め処なく、行為自体になじられているみたいだった。



 「へえ……最初から起きてれば良かったな、」
 ばっちりもう一度やらせておきながら、不敵に笑った薔は起きていなかったことを後悔して見せる。
 あまりにも恥ずかしくて、唾液が垂れそうになったナナは再度喉まで咥え込んだ。

 こういう淫乱な目覚ましも、たまには悦いものだと感じあった。

[ 138/536 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る