※※第296話:Make Love(&Make Love!).20








 「ん…っ、ああ…っ、」
 ベッドに横たわったナナは脚をM字に開いて、両手を使って入り口を大胆に拡げて見せた。
 「苛めて欲しい?それとも……可愛がって欲しい?」
 よく濡れてひくつく入り口に、いったん当てがった薔は焦らすようにラビアを先っぽで撫で上げる。

 ヌチッ…グチュッ――…

 淫音が響いてますます興奮した、焦らされることも嬉しかった。
 苛められたいし、可愛がられたい、欲張りになった彼女はとにかく彼にめちゃくちゃにされてしまいたい。

 「しょ…っ、薔に…なら…っ、何れも…っ、された…っ、」
 拡げているゆびで腟口まで手繰り寄せてしまいたいのを懸命に我慢して、ナナは正直に告げた。
 このままただ撫でられているだけでもイけてしまいそうだった。

 「ふーん…」
 意地の悪い笑みを浮かべた薔は蜜を絡めながら滑り落とすと、一突きで奥まで挿入した。

 「要するにめちゃくちゃにして欲しいんだな?」











 ズッッ――――――…!

 「あうっ…っ!」
 挿れられる途中で、躰を反らしナナは絶頂を得た。
 自分の言いたかったことをわざと言葉にしてもらえて、えもいわれぬ悦びが押し寄せてくる。

 「ほんとは掻き出されたくなかったんだろ?だったら残してやるよ…」
 腰を両手で掴み寄せた薔は堪えきれない様子で息を乱し、濡れた髪が邪魔そうに頭を振った。

 「わかるか?おまえの子宮に当たってんの……」

 見下ろす彼の仕草は薄明かりのなか、すべてが妖美だった。
 気持ちがよくて、気持ちがよすぎてどうしようもない場所は彼だけが知っていても、ナナにもわかることはできる。



 「ああ――――――…っっ!」
 絶頂を得た彼女は子宮を切なくさせて、腟を狭めて彼を求めた。
 「気持ちいいよな、ここ……」
 彼女がイっているあいだにも最奥へ強く突き当てた薔は片脚を掴んで持ち上げ、肩に乗せた。
 白く艶いた脹脛に彼のゆびが食い込み、つまさきは淫らに痙攣している。
 ヴァギナでは角度が変わり、またピストンは激しくなる。

 「もう、中に出すからな?」
 薔は脚にくちびるを這わせながら、視線は彼女へと流し囁いた。

 「朝まで何度もくれてやる……」







 愉悦に昂り、ナナの中はキュウウウッと収縮した。

 「あ…っあっんっ、くらさ…っ、中…っ、いっぱっ……らしえ…っ!薔ぅ…っ!」
 呂律が回らず、「出して」が上手く言えなかったが彼女は素直に求めた。
 ゆさゆさと揺れ動く乳房を揉まれて、快感に躰はビクビクと反れる。

 「無闇に煽んな、ばか…」
 どこか困ったように突いた薔は動きを加速させた。

 「これでもまだ優しくしてるつもりなんだよ……」

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