※※第296話:Make Love(&Make Love!).20








 バスルームに、卑猥な水音が響いていた。
 それに乗る息づかいも嬌声も、何もかもがいやらしかった。
 ベッドで淫されまくったあとは、シャワーにも濡れて、淫されている。



 「あっあっ…あっああっんっ、あ…っ、は…っ、」
 スライドバーに掴まり、ナナは悩ましげに腰をくねらせる。
 「さっき出したやつ……脚までどんどん垂れてくるな?」
 ヴァギナにゆびを入れて体液を掻き出しながら、吹き掛けた薔は肩にキスをしてくちびるを這わせた。


 グチュグチュグチュッ、ズポッッ…

 「やああっっ!?そんな…っ、しなっえ…っ、あ…っっ!」
 中の敏感なざらつきも執拗に擦られて、ナナは達した。
 吹いた潮が鏡に飛び散り、勢いで跳ね返りもする。
 「おい、倒れんなって…」
 腰が砕けた彼女を抱き寄せて、ゆびを抜いた薔は後ろから一気に挿入した。

 「仕方ねぇな、支えててやるよ……」
 彼でいっぱいになると、より一層の淫水が溢れだす。
 「あ…っあんっ、あ…っあっあっあっ、」
 突かれて、両手で乳房も揉まれながらナナは喘いだ。
 意識は全部官能に持っていかれている、どれだけ淫乱になってもまだまだ足りない。
 彼を奥深くまでまた嵌めてもらえると、突き抜けた快楽に甘い涙が流れた。

 「鏡見てたほうが恥ずかしくなれるぞ?」
 ゆびさきで両の乳首をこね回し、耳にキスをした薔は彼女を誘う。
 「んっあっあ…あっっ、あああっあ…っ、」
 ナナは反射的に鏡を見た、彼に可愛がられてどこまでも濡れてゆく自分が映し出されている。
 赤く起ってはち切れそうな乳首を、きれいなゆびが淫猥に弄くり回している。
 腰は激しく揺れ動く。


 「あああああんっっ!」
 裸体を反らした彼女は絶頂を得た、その瞬間に白い乳房へは彼のゆびが食い込む。
 「目ぇ閉じちゃダメだろ?」
 イく瞬間にきつく目を瞑った彼女をたしなめると、薔は素早く最奥を突き上げた。

 「あっ…あああっっ!」
 立て続けに絶頂を得たナナは、潤んだ視界に何とか自分を映していた。
 「可愛いよな?おまえのアクメ顔……」
 くすくすと笑って、乳首を弾いた薔は激しいピストンを与える。
 あんなに何度もイったのに、ナナの躰は淫れることを止められない。



 パンパンパンパンッ――…!

 「あ…っあっ、あああっあっあっあんっあっあっ…いっあっ、」
 じんじんと髄まで痺れて感じていると、顎を掴まれ顔の向きを変えられた。

 「んンっ…んっ、ふう…っ、」
 すぐにくちびるが奪われ、吸われた舌が凄艶に舌と重なる。
 今夜は一晩中、繋がっていたかった、そのために猥りがわしい蜜は甘えて彼に絡みつく。
 たっぷりと、余すところなく絡みついている。

[ 406/539 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る