※※第228話:Make Love(&Sexily).134







 「……っんっっあっ、いや…っ、恥ずかし…っ、ですっ……」
 もうこんなに膨れ上がっていたとはナナにとっても驚きで、つけていた浮き輪は彼の手により下ろされ外されていった。

 「つっても…感じてんのはおまえだろ?」
 後ろから彼女を抱き寄せて、薔は耳もとへと吸いつくようなキスをしてくる。

 「全身で、ド卑猥な様を見せつけて、俺を煽ってる…」
 キスは刹那的な甘い棘のようで、耳もとへ沁み込んだ。

 「あ…っあ、……あ…っ、」
 局所的にしか隠れていないのがまた何ともいやらしい躰はふるえ、白く艶めいた肌へと彼のゆびがそうっと食い込む。
 「恥ずかしいことされんの、大好きだもんな?おまえ…」
 耳にくちびるが触れる距離で薔は悪戯っぽく笑い、髪を撫でてきた。

 「は…っ、あっ……ん、」
 ナナはどうやっても、熱い息や甘い声を上げてしまう。



 「どうしよっか?泳ぎの練習、してみるか?」
 取り掛かろうとしていたことを、敢えて思い出させてから、

 「それとも……好きなようにおまえを淫してもいいか?」

 薔は微かに、耳もとで息を乱していた。

 「俺ももう、我慢できなくなってんだよ……」











 「ん…っ、みだして…っ、くださ…っ、」
 ナナは甘えた声で、素直な選択肢を選んだ。
 誘惑をし合っている状態だ、自分の姿に彼が欲情していることは、恥ずかしすぎてその悦びにも興奮してしまう。

 「よし、素直に言えたな?」
 あたまをよしよしした薔は、肌へと滑らせていった手で彼女の手を取ると、

 「こっち来いよ……」

 大胆不敵な微笑みと共に、ソファへと誘った。

 「は…っ、はい…っ、」
 頬を火照らせたナナは、彼に従いソファへと向かう。
 際どいところまでしか隠れていない乳首は、ぷっくりと膨れてビキニの小さすぎるトップを盛り上がらせていた。

 ソファへと辿り着く途中で、

 「ナナ…」

 名前を囁かれてドキッとして、顎を持ち上げられたナナは覗き込むようにしてくちびるを奪われる。


 「……っん、ン…っ、」
 持たれた顎は下へと引かれ、開かれた口内へと舌が滑り込んだ。
 ほとんど肌は露出している状態で、伝わる体温や舌が絡みあう感覚にドキドキといやらしい気分が止められない。


 ギシッ――――…

 ソファへ辿り着いてもキスをしたままで、ナナは彼の上に乗せられ、ふたりは座って向き合っていた。


 …ッ…グチッ……

 「んん…っ、ん…っんっ、」
  ナナは開いた股の間、ギリギリの部分しか隠れていないその場所を、彼のボトムス越しに脚で擦られ感じてしまった。

 グチュッ…グチュッ――…

 すでにたくさん濡らしてしまっていたソコからは、ビキニの中からでも相当な音が響いてくる。
 ナナは何度もビクビクッと躰を跳ねさせ、彼女が感じるほどにキスの刺激も濃密となった。
 猥りがわしいリップ音が響き、口内を探りあうみたいにして深く舌を絡める。


 そして不意討ちで、舌をゆっくりと吸いながらくちびるを放していった薔は、またすぐにディープキスを再開できる近さでエロティックに吹き掛けた。

 「わかるか?おまえのほうからも俺の脚に、擦りつけてきてる…」

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