※※第228話:Make Love(&Sexily).134








 「あ…っ、あの…っ、こちら……なんか…っ、へんな水着では……ありませんか……?」
 ナナはもじもじとしながら、ザザえもんの浮き輪を持つ手に力を込めた。
 今年の夏用に、と言うよりは、彼だけの前で着せるために用意してあった水着だと思われるのだが、ナナが今着けさせられているのは、

 黒の、超がつくほどのマイクロビキニだった。
 隠れているのはギリギリ乳輪や、クリトリスまで、といったようなセクシーな代物である。


 「何言ってんだ?すげえ似合ってて可愛いぞ?」
 ソファに座って彼女を眺める薔は、どこか妖しく微笑んだ。

 「まあ、俺の前でしか見せらんねぇ姿だけどな…」









 「そう…っ、ですよ……こんなの…っ、」
 素直に応えたナナは、動いても大丈夫なものなのかが気がかりでならない。
 むしろ、彼にこんないやらしい姿を見られていることで、すでに濡らしてしまっている。
 おそらく、最も肌を隠してくれているのは、ザザえもんの浮き輪をつけている辺りであろう。

 「泳ぐ真似とか、してみたらどうだ?」
 くすくすと笑う薔は、意地悪に彼女を促し、

 「んええ…っ?だ…っ、だってっ……これじゃ…っ、」

 ちくび見えちゃいそうなんですけど……と、ナナはとにかく恥じらう。
 おまけに小さすぎるボトムに染みが広がってきてしまわないかと、気が気ではない。


 「何なら俺が教えてやろうか?」
 彼女が泳げないことを逆手に取っているのか、提案した薔はソファを立つ。
 「だ…っ、大丈夫…ですよ…っ、浮き輪……つけてますので…っ、」
 ドキドキしすぎて後退ってしまったナナは、ザザえもんの浮き輪へとゆびを食い込ませ、

 「遠慮すんなって、」

 彼女がそれ以上後退れないように背後へ回り込んだ薔は、ゆっくりと腕へゆびを這わせた。


 「あ…っ、や…っ、」
 触れられただけで押し寄せた、この高揚感は何なのだろう?
 ビクンッ……とふるえたナナは、思わず甘ったるい声を上げてしまう。

 「どうした?」
 さらなる高揚感を与えるように、薔は後ろから耳もとでやさしく囁いた。

 「恥ずかしくてエッチな気分になってんのか?」










 「ん……っ、」
 ナナはまたしても、ふるえてしまう。
 彼が確かめてくる通りで、見透かされているようでますます感じてしまう。
 「躰は正直だな……あんまここを膨れ上がらせると、」
 薔は胸の膨らみを直にさすって、ギリギリ隠れている乳首がかなり起っていることを思い知らせてきた。

 「見えちまいそうだぞ?乳首……」

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