※※第224話:Make Love(&Internal).131








 「……っん、ん…っ、」
 煌々と明かりを灯した寝室で、ベッドに並んで座って濃密なキスを交わしていた。
 明るいから恥ずかしいのにもまた興奮して、リップ音を妖艶に響かせてゆく。

 彼女の髪をしなやかに撫でながら、舌を絡めてくちびるを触れあわせていた薔はいったんそっとくちびるを少しだけ放すと、

 「さっきよりもやらしい顔になってる……」

 両手でゆっくりと、梳くように髪を撫でた。


 「あ……っ、」
 こんなエッチなキスをされてしまえば、そんなのは当たり前で、髪を撫でる手つきにも感じてナナは甘やかな声を漏らした。
 「無自覚に誘惑して…卑怯だな、」
 今度は両手で頬を包み、薔はキスを深めて再開させる。

 じゅっ…ちゅぷっ…

 「んん…っ、ふ…っん、」
 時に戯れつくように舌を吸われたりして、感じるナナはどんどん下着を濡らしていった。
 卑怯なのは圧倒的に、エッチにさせてゆく彼のほうではないのだろうか、そんなことを考える余裕も徐々に奪われてゆく。

 ディープキスをしながら、ナナは感じて蜜を溢れさし、彼のための下拵えも淫らにしてしまっている状態だった。

 薔は頬からだんだんと下へ両手を這わせてゆき、服のうえから胸をさすった。

 「ん…っんっ、……あっん、」
 放されたくちびるが熱く弾んで、声を上げてしまったナナはやさしく吸うようにくちづけられる。
 胸はじんじんして、よりいやらしい気分が掻き立てられた。



 「……悪りぃな、こんな風にじっくり、おまえを可愛がってやるつもりだったが、」
 吸って放したくちびるのすぐ近くで、心做しか息を乱して囁いた薔は、

 ドサッ――――…

 いきなり彼女の両手首を掴んで、ベッドへと押し倒した。

 「俺ももう我慢できねえ、意地悪させろよ……」










 驚く間も与えられずに、顎をぐいと持ち上げられくちびるが奪われた。
 「ん…っン、んんう…っん、」
 彼にされる意地悪は大好きなナナのトップスは捲り上げられ、ブラジャーのうえから胸を揉みしだかれる。
 同時に、太股を撫でながらスカートをたくし上げられ、柔肌へとゆびが食い込み伝い上がった。

 「んっ……んん…っ、」
 深く滑り込んだ舌が舌を絡めて、呼吸ごと奪われそうなくらいに、吸いつかれる。
 いつしか合わさっていた呼吸は、ほんとうに奪われてしまったのではないかという錯覚に陥らせる。

 「……っは…っ、」
 舌を吸いながらくちびるを放していった薔は、下唇も吸ってから甘く噛みついて、

 「乳首、硬くなってんな…」

 顎や首筋へとくちびるを滑らせてゆきながら、人差し指でブラジャー越しに乳首の在処を擦った。

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