※※第223話:Make Love(&Sex aid).21







 「ごめっ…なさ…っ、短っ…ですぅっ…っ、」
 ナナは泣きながら、スカートの丈が短いことを思い知ったために素直に彼へと向いて謝っていた。

 「泣きながら謝んのは、反則だ…」
 ソファを立った薔は、落ちていたカチューシャを拾い上げてそっと彼女の頭に戻した。

 そしてカチューシャには差し支えないよう、やさしくあたまをぽんぽんしてから両手で頬を包み、彼はゆびで涙を拭って囁いた。

 「可愛すぎて、許さずにはいらんねぇし……もっと泣かせたくなる……」










 ちゅっ…

 くちびるを吐息がなぞった後には、くちびるどうしが触れあった。

 「ん……っ、」
 やわらかく吸うようにくちづけてから、少しだけ放して頬を撫で、微笑んだ薔は悪戯っぽく言葉にしてくる。

 「本来なら三段階上げてやんなきゃいけねぇとこを、あと一段階しか上げらんねぇんだが……どうする?」







 「え…っ?……ん…っ、」
 彼の言葉の意味を理解する前に、再びくちびるが奪われた。
 声を上げながらイってしまったぶん、テーブルに伏して感じていたぶん、泣きながら謝ったぶん……で、平常心を保てなかった三段階かな。

 じゅっ…ちゅぷっ…

 「ん…っ、ん…っンんっ、」
 舌をゆっくりと絡められ、ナナは彼のスーツをきゅっと控えめに掴んだ。
 皺がついてしまってもいけないと思いながら、いつもと違う雰囲気にドキドキしてディープキスに夢中になる。

 奪われそうな呼吸はいつしか合わさり、艶かしく舌を触れあわせていると、時折舌やくちびるを吸って放されたりした。
 放されてもすぐに、吐息を漏らす間もなく奪われてしまうけれど。

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ――…!

 「んんんっっ!」
 キスの最中に振動を最強に持っていかれ、ナナは達してしまった。
 腰はあいも変わらず、ビクンビクンと動いてしまい、抱き寄せられることでさらに全身は昂る。

 玩具の振動音と、リップ音がリビングへと淫猥に響いて昇り、薔はキスの最中彼女と一緒に結んだネクタイを緩め、シャツのボタンをいくつか外した。
 彼が熱くなっているのと同様にナナも熱くなっていた、それをちゃんとわかっているのか次に薔は彼女のメイド服のリボンを解き、ボタンを外し始めた。



 「んっ…んうっん、んっっ、」
 汗に濡れた柔肌からブラジャーまでが、淫らに覗いて、はだけたメイド服は乱れて腰の動きと共に微かに揺れ動く。

 むにゅっ…

 薔は舌をより深くへ滑り込ませると、ブラジャーのうえから乳房を揉みしだいた。

 「ん…っんっんっ、ん…っ、」
 ローターの振動も相俟って、腰を思い切り跳ねさせたナナは達してしまった。

 「んっ…――――――…っっ!」

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