※※第216話:Make Love(&Sex aid).20







 「だから、キスならくれてやってるだろ?」
 「ちが…っ、あ…っあっん、あっあ…っ、」
 くちびるを滑らせていった薔は、乳首にも吸いつくようなキスをして、笑った。
 吐息も愛撫をしてくるから、ナナの我慢はとうに限界を越えている。
 絡めたゆびをきつく、握り返して感じている。


 「おねだりはちゃんとしねぇとな?」
 もうかたほうの乳首にもいやらしくキスをして、上目遣いに薔は彼女を促す。

 「玩具が入ってることも考慮して言えよ?どこに、何が欲しいのか……」

 吸われながら放された乳首は、ぷるんと艶やかに揺れ動いた。


 「あ…っあっ、ん…っ、」
 アナルバイブは入れられたまま、挿入されることになりそうだ。
 覚って高揚したナナは言われた通りに、おねだりをしていた。
 同時に、何でも言う事を聞かなければならないのは自分なのに、おねだりをさせてくれる上に言い直させてくれる彼は何てお優しいのだろうと思ったのは、従順効果であろう。

 「おまんこ…にっ、……おちんちんっ、挿れて…くらさ…っ、あ…っん、」







 「よしよし、ちゃんと言えたな?」
 あたまを撫でながらほっぺやおでこにもキスをして、いったん躰を起こした薔は妖しく見下ろし命じてきた。

 「脚は自分で思い切り開いて見せてろよ?」












 「ん…っあっ、んん…っ、」
 ナナは恥ずかしそうに、どこまでも言われた通りにした。
 彼女が脚を開くと、薔はアナルバイブの振動を強める。

 ヴヴヴヴヴヴヴッ――…

 「あ…っあっあっああっ、あ…っんっ、」
 ナナは自分で持ち上げた脚にゆびを食い込ませる。


 「いっぱい濡れて、物欲しそうにひくひくしてんぞ?玩具も必死になって吸い寄せてるのがわかるよ…」
 ソコがどうなっているのかを思い知らせてから、薔は入り口へと当てがうと、

 「おまえが一番に欲しいやつが、まだだったもんな?」

 一気に挿入してきた。

 ズプンッ――――…







 「あ…っっ!」
 奥につよく当たって、ナナは堪えきれずイけてしまった。

 「ほら、挿れたとたんに締めつけてる…」
 息を乱して、薔は何度も最奥へと向かって突き始める。

 「でもあんまギュッてされると…俺もすぐにイっちまうだろ?」








 グチッ…グチッ…

 「あ…っあっ、あっあっ…ああっ、」
 腰づかいはなめらかで、激しくて、たっぷりと愛液に濡れた中からは淫靡な音が次々と響いていった。
 「……っ、は…っ、」
 彼女のあたまをしなやかに撫でながら、奥へと攻め立てる薔は耳もとで荒々しく息をしていた。

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