※※第216話:Make Love(&Sex aid).20







 「あっっ!」
 振動を上げてすぐに、ずっと言いつけを守って焦れていたナナはイけてしまった。
 躰が跳ねて、ソファが軋む。

 「気持ちいいのか?」
 夕食の支度を進めながら、薔は悪戯っぽく問いかけ、

 「ん…っ、気持ち…いっ、あ…っあっあっ、」

 ナナは振動を強めたまま、ビクビクッと躰をふるわせた。

 「感じてるとこ…こっち向いて俺にもっとよく見せろよ、」
 イっているそばから、エロティックに誘われ、彼女は懸命に彼の言葉に従う。


 「あ…っあっん、あっあっ…んんっ、」
 もぞもぞと動いて、ナナはソファのうえで出来る限り横向きとなり、ふるえてしまう脚もかたほう開いて見せた。
 玩具を入れられているのは後ろ側でも、感じていると前まで猥りがましい染みが広がってしまう。
 それを彼に見られて、恥ずかしくてさらに蜜を溢れさしている。


 「濡れすぎだろ、やらしいな…」
 ただ言葉で刺激を与え、薔は着々と夕食の準備を進めてゆくようだが、ナナはこのままではご飯を食べることなど到底できそうになかった。
 おねだりはしてもいいものかどうか、したところで聞き入れてもらえるのか、困惑しながらも本能では自制が利かなくなる。


 「あんっっ!」
 びしょびしょにしながら、またイけてしまったナナは甘ったるい声で振り絞った。

 「ん…っあっん、あ…っ、……薔ぅ…っ、」
 見られながらでも気持ちがよくて、気持ちいいから彼が欲しくなっている。
 触れて欲しくて堪らなくなっている。

 「ん?」
 手を休めることなく返した薔は、やっぱりどこか意地の悪い微笑みを向けてきて、

 「あ…っ、も…っ、欲し…っのっ、おねが…っ、」

 その微笑にくらくらと恍惚を感じながら、ナナは涙声で懇願していた。

 「ダメっ……ですかぁ…っ?」












 「玩具ならやってるだろ?」
 と、返しつつも薔は手を止めて、リビングのソファで淫れている彼女のほうへ近づいてきた。

 「ちが…っ、あ…っ、わたし…はっ、あっ…んんっ、」
 必死になって、あなたが欲しいのだと伝えようとしたナナの目の前に彼はしゃがむと、顎を持って親指でくちびるを弾いた。

 「ふーん…」
 くちびるから、また熱が誘い出されて、ナナはぞくぞくしてしまう。
 アナルは玩具を締めつけて、それ以前にヴァギナが切なくキュンキュンと収縮していた。

 「おねだりしてもいいとは、言ってねぇんだよな…」
 ナナにとってもその通りだと思われることを囁いて、薔はゆびを放してゆくと、

 「それじゃあ、こうしよっか?」

 彼女の目の前の空いたスペースに座って、お口が届く範囲で露にしていった。

 「口は自由に動かせるだろ?ご奉仕できたらおまえのおねだり、一つだけ聞き入れてやるよ…」

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