※※第211話:Make Love(&Sex aid).18
本日はゲイちゃんは全てを兄貴に委ね、娘の帰りが遅いことにパパうえがオロオロォォするなかでもソファで優雅に熟睡中だった。
醐留権邸はやけに静まり返っているように思えたが、使用人たちは内心ハラハラしていた。
加茄太郎より「何人たりとも屋敷に入れてはならん」と、皆仰せつかっている。
しかしながら、一番の大物の暴挙にはかなり腹を立ててもいた。
この屋敷の男性陣のなかでは最もまっとうでイケメンな、要坊っちゃんの味方でありたいとほとんどはそう思っている。
同時に、改めて生徒さんに手を出していらっしゃるんだなということを知ってしまった使用人たちは、要坊っちゃんたら……と思ってもいる。
連日の加茄太郎の無茶振りやなんかに皆がげんなりしているところへ持ってきて、突然、
屋敷のインターホンが鳴り響いた。
こけしちゃんに悪質な手口で迫っている最中の加茄太郎おじいちゃんは、変態で卑劣であることが功を奏し、インターホンの音は特に気にも留められなかった。
えもいわれない疲労感に襲われている使用人さんがモニター画面を確認すると、
きゅぴーん
そこにはゴールデンレトリーバーの子と豆柴の子が仲良く並んでお座りしていた。
(可愛いっ……癒される…!)
この感動をどう言葉で表現したらいいものかと瞳を潤ませた使用人さんは、人ではなくわんこだったこともあり、
「………………。」
やすやすと屋敷の門を開けてしまった。
そんでもって、わんこたちと一緒にとあるカップルも堂々と侵入してきたのだけど、見て見ぬ振りに努めてから何事もなかったかのように門を閉めたのだった。
――――――――…
「愛羅さん……もう俺、恥ずかしすぎるよ……」
羚亜はもじもじとスカートで、どう考えてもサイズの合わないパンツを隠そうとした。
「羚亜くん……はみ出してるよ?」
「そういうの言わなくていいよ…っ!」
凝視しつつ撮影にも没頭していた愛羅は、わざともっと恥ずかしがらせてみる。
「え〜、可愛いのにい!」
「あ…っ、ちょ…っ、せっかく……隠したのに…っ、」
隠させた後に勢いよくスカートを捲り上げると、愛羅は撮影をいったん止めた。
「はみ出してるからこのまま舐められるね…」
そして自分のパンツを穿かせたまま、収まりきれていない部分へ舌を這わせてくる。
「……っ、あ…っ、」
ビクンとふるえた羚亜は、ハンカチを詰め込んだブラジャーをセーラー服のうえから揉みしだかれた。
「羚亜くんのおっぱい、位置がずれてくけど……」
「おっぱいじゃないからね…っ!」
揉んでいるうちに作られた膨らみは上へと移動し、我慢がならなくなった愛羅は、
「やっぱり本物がいい!」
「わああ…っ!」
ガバリとセーラー服を捲り上げてから、詰め物が入ったブラジャーを押し上げた。
勢い余って、タオルハンカチはふぁさりと舞い落ちていった。
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