※※第208話:Make Love(&Make love!).12
チュンチュンと雀が鳴いたりも特にしていない日曜日の朝、7時頃。
「ん……おはよう……腹へったあ……」
まだ寝ぼけ眼でもきちんと着替えを終えて、司はリビングへとやってきた。
対面式のキッチンからは、卵が焼けているっぽいいい匂いがしている。
そして、司の朝の挨拶にまず最初に返事をしたのは、
「おはよう、司くん。」
リビングのソファにてスーツ姿で寛いでいる、醐留権だった。
ゲイちゃんは醐留権の隣で未だ熟睡中である。
「あれえ?ゾーラ兄ちゃん?」
目をぱちくりさせた司は、この時間帯から意外な人物の姿にだんだんと目が覚めてきたようだ。
「もしかして、姉ちゃんとゾーラ兄ちゃんてもう結婚したの?」
「じつはそうなんだよ、司くん。」
司の質問、すなわち義弟の質問にゾーラ先生は大満足に返した。
あとで何かしらのヒーローグッズでもプレゼントしてあげようと思っている。
むむむぅぅぅ……
食卓で新聞を読んでいるフリをしながら、こけしちゃんズパパは憤慨していた。
新聞は今にも、真っ二つに引き裂かれそうな雰囲気である。
「イケメンがいるとぉ、お家の中が華やぐねぇぇ。」
「お母さぁん、さすがぁぁ。話がわかるぅぅ。」
うっとりのママとこけしちゃんは、キッチンにて一緒に朝食の準備に取りかかっていた。
醐留権は朝からいいものが見れたものだと、彼女のエプロン姿に見惚れる。
「お父さぁんはぁ、結婚を許してはいないぞぉぉっ!お金持ちだからぁってぇ、イケメンだからってぇぇ、あろうことかぁぁ、教師のくせにぃぃっ!普通に考えて立派な禁断の恋にぃぃ、なぜ両親が乗せられなければいかんのだぁぁっ!」
パパうえは力任せに新聞を真っ二つに引き裂こうと左右に思い切り引っ張ったのだが、伸びただけで破れはしなかった。
誰もそちらを見てはいなかったのだけど、恥ずかしさのあまりもじもじぃぃとしたこけしちゃんズパパは朝刊を丁寧に畳んでテーブルの上へ置き、醐留権へと歩み寄る。
醐留権はさっそく司に、ヒーローごっことやらをせがまれていたのだが、
「ゾーラさぁん、ちょぉっと伺ってもいいかなぁぁ?」
「何でしょうか?お父さん。」
いずれは義父に声を掛けられ、ひとまず相手することにした。
(お父さぁんだとぉぉっ!?)
怒髪天を衝く勢いで、やぁっぱり新聞を破いておけば良かったなぁぁと後悔しながら、こけしちゃんズパパは質問をぶっつけた。
「ゾーラさぁんはあれですかぁぁ?うちの娘にNHKとかしてるんですかぁぁっ?」
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