※※第206話:Make Love(&Public sex).3







 チュグッ――――…

 「……っっ!?」

 イっている最中にも、中へとゆびは滑り込んできた。
 いきなり3本を咥え込まされ、嬌声を上げてしまいそうになりナナは死に物狂いで堪える。
 親指は陰核を捕らえたまま、弾いたり撫でたりとやさしい刺激も止め処ない。


 「濡れすぎだろ…脚まで垂れてる、」
 乳房から離した手で、薔は彼女の内股をヌルヌルとゆびで愛撫した。
 愛液の絡み付く音は、二重になったようで。

 グチュッ…グチュッ…

 「ん…っっん、んん…っんっン、ん…っ、」
 それでもやはり、抜き差しの音は圧倒的に響いていた。

 「糸引いてんぞ?」
 内股から離したゆびについた愛液を、煌めく糸にして薔は見せつけてくる。

 (あ…っや、あ…っ、恥ずかし…っ、)
 ナナは目を逸らしたくても逸らせない、ほんとうは逸らさずにもっと見せつけられたいのかもしれない。


 「恥ずかしいんだな、一気に狭まった…」
 中と外を乱しながら、薔は目の前で濡れたゆびを舐める。

 (ダメ…っ、ダメぇ…っ、)
 その様に見惚れてしまい、ナナは激しくふるえると、

 「っっ…――――――…っっ!」

 またしても、達してしまったようだ。





 「は…っう、ん…っ、は…っ、」
 吹いた潮が飛び散り、痙攣したかのようにふるえるナナの制服のリボンが、はらりと舞い降りた。
 嬌声を我慢し続ける口の端を細く唾液が伝い、舐め上げた薔は彼女のくちびるを奪う。

 「んっン、ん…っん、」
 舌を絡められ、ゆびの動きは速くなる。
 再び揉みしだかれだした乳房はどこまでも熱くなり、乳首からじんじんと熟れてゆくようだ。

 Gスポットへ幾度となく、ゆびで摩擦が与えられ、中は収縮を繰り返し愛液がかき出される。
 淫らな水は脚を伝い、風が当たっても尚熱を帯び濡れるばかりだった。

 「んう…っんっん…っ、……っん…んっっ、」
 絡めあう舌をもっと深くへ滑り込ませて、ナナは呼吸まで奪われてしまいたくなる。
 むしろすでに奪われてしまっていて、それでもまだ奪われたいと願っているような、えもいわれぬ恍惚感。

 高揚が、猥りがわしい欲望を引き寄せ、はち切れて爆発しそうだった。


 「ん…っ――――――…っっ!」
 ナナは達してしまった。
 中を乱していたゆびが、勢いよく潮を飛び散らせる。

 誰も来ないことで、この世界にはまさにふたりきりのような気分にもなれて、それでも危険な清風が艶く肌を撫でていった。

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