※※第205話:Make Love(&Beloved).120
ズッ…ズプッ――…
「あっっ…んんんっ、」
後ろから何度も最奥へと突き上げられ、嬌声を上げてしまう真依は口をつぐもうと努力はしていた。
「声上げて大丈夫だよ?他のバンドがリハしてるし…誰にも聞こえねぇよ、」
屡薇は彼女の乳房を揉みしだきながら、耳に舌を這わせて、濡らしたところへ吹き掛ける。
「やだ…っ、屡薇く…っ、そこ…っ、」
当てて擦られた奥が熱くなって、激しくふるえた真依は体勢を崩しかけてテーブルへとガタンと肘を突く。
「奥だから感じるよね?」
屡薇は動きを緩めることなく、両手で乳房を愛撫する。
乳首をゆびで挟んで擦りあわせたり、クニクニと左右に弾いたりしてどこまでも刺激を与えてくる。
「あ…っあっあ、あ…っ、」
真依は彼に言い聞かせられたからと言うよりは、迫り来る快感に堪えきれず声を上げてしまっていた。
相も変わらずよく知らないバンドのリハーサルは続いているようで、聞いたこともない歌が軽やかに聴こえてくる。
「あ…っ、あ…あっ、あああ…っ、」
けれど音楽に耳を傾ける余裕など到底残っておらず、ふたりの動きによって倒れた例の栄養ドリンクはテーブルの上を転がって床へと落ちた。
しかしながらさすがは“俺のマカ一本”、割れるようなことはありませんでした。
「あっっ!」
真依は絶頂を得る。
その瞬間にはテーブルに突っ伏して、イキ声を抑えようとは思ったのだが結局は響かせてしまった。
「く…っ!」
ほぼ同時に、屡薇も避妊具の中へと射精をした。
膨れ上がる熱が、狭まる彼女の中をじんじんと支配する。
「あ…っん、あ…っ、」
真依は恍惚の表情で、その熱を感じていたのだけど、
「真依さん……最高にエロかったよ?」
項にキスをしてから屡薇は抜いていった。
処理をしたコンドームやなんかを控え室のゴミ箱にそのまま捨てるのは忍びなかったために、真依がマイバッグとして畳んで持ち歩いていたスーパーの袋に入れてから捨てました。
「真依さんの女子力に俺、惚れ直した……」
マイバッグに感動する屡薇は、とりあえず“俺のマカ一本”で水分補給にもならないような水分補給をし、
「それより屡薇くん、リハーサルは大丈夫なの?」
真依はようやくここで、ずっと気になっていたことを尋ねることができた。
「大丈夫大丈夫、俺らのリハはもう終わってるから。」
「ならそれ先に言っておいてよ!」
「あ、ごめん、もっとする?」
「そういうことじゃなーい!」
リハーサルについては一安心の真依だが、彼は栄養ドリンクを飲んでしまったがためにちょっとした身の危険を感じ始めた。
このあとは否応なしに、屡薇のマンションに直行となることでしょう。
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