※※第204話:Make Love(&Make Love!).11
ズッッ――――…
「あぁぁ…っっ、」
こけしちゃんは何とか、全力で素早く装着させることができた模様で、ソファでの挿入に至っていた。
「悠香の中は、奥までしっかり濡れているね?」
汗ばむ醐留権は着けられながら我慢していたこともあり、一息つく間も与えず動き始める。
「それにとても狭くて気持ちがいいよ…すぐにイってしまいそうだ、」
本日一番の誕生日プレゼントは、やはりこれでございます。
「あっ…っあぁっあ、あぁ…ぁっ、」
彼は眼鏡をかけたまま腰を振っている、突かれる様までありありと映し出されてしまうこけしちゃんは羞恥によっても昂る。
「君の乱れた姿も最高だよ…」
何度でも奥を突く醐留権は、堪らずますます息を乱す。
ギシギシとレザーのソファは軋みつづけ、布製でなくてよかったな(ぁぁ)と改めて思うような余裕さえもふたりにはなく。
むにゅっ…
「はぁぁ…っん、あ…ぁぁっん、あ…ぁっはぁっ、」
突き上げながら両手で乳房を揉みしだかれ、こけしちゃんはビクンッと躰を反らした。
「……っ、」
すると中はさらに収縮をして、醐留権にもしかと伝わりくる。
夜景は人工的な明かりをまた少し、増やしたような気がする。
「あぁぁっっ!」
何度も最奥へと当てられ、こけしちゃんは絶頂を得た。
「く…っ!」
ほぼ同時に醐留権も射精をして、中は膨張した避妊具越しの熱に満たされてゆく。
ずっと味わっていたいと感じられる熱だったが、出してしまうとすぐに抜かれていって、
「ケーキを食べた後は…ベッドでもしようか、」
誘いの囁きと共に醐留権は彼女へとキスを落とした。
「ん…ふぅっ、ん…っっ……」
同意する前にくちびるを奪われ、こけしちゃんは無我夢中で彼へとしがみつく。
ところどころ、生クリームが剥がれたショートケーキは、苺の赤みで恥ずかしそうに息を潜めながら出番を待っている。
「は……あぁっ、」
ゆっくりとくちびるを離してゆくと唾液は細く糸を引き、今度は吸いつくようなキスを落とされてから、ふたりして息を乱していた。
「要ぇぇ…っ、」
「ん?何だい?」
あたまを撫でられながら、こけしちゃんはふと思い出し、尋ねてみる。
「薔くぅんと羚亜くぅんからのぉぉ…っ、愛のプレゼントはぁ…っ、何かなぁぁ…っ?」
……愛のプレゼント……
“愛の”はどうしても必要だったのだろうなと、醐留権は特にその点については触れずにおいた。
「君からの愛のケーキを一緒に食べながら、開けてみようか…」
「うんぅぅ…っ、」
よって、一緒にケーキを食べながら、醐留権はプレゼントの開封にも勤しむ模様です。
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