※※第204話:Make Love(&Make Love!).11








 「…――――あ…っ、あ…あっ、も…っ、や…れす…っ、」
 ナナは湿ったバスルームへと、甘ったるい声を響かせた。

 「何が嫌なんだよ、ただ洗ってるだけだろ?」
 意地悪く笑った薔は、ゆびで念入りに彼女の中から体液をかき出していた。
 集中的に塗られたボディソープの泡より圧倒的なのはかき出される体液たちだ、それは時に卑猥に泡立ち、また、糸を引く。
 ただ洗っているだけと彼は言うけれど、これでは感じてしまって気持ちがよすぎて困る、だからナナはすでにここでも何度かイけてしまっている。
 中に残されつつ混ざりあった液が溢れ出してくるのか、またたくさんの蜜で濡らされてしまっているのか、くらくらとした目眩を感じるナナはもう何が何だかよくわからなくなっている。


 グチュッ…グチュッ――…

 打たれたシャワーの水滴より何より、垂れ流れるその淫水の感覚は確かで、

 「ダ…メっ、あっあ、ダメぇ…っ、そこっ…っ、イっちゃっ…っ、あ…っ、」

 執拗にざらつきを擦られるナナはまたしても、イけてしまいそうになった。



 「そんなにダメなら抜くか、」
 すると、またイかせてくれるのかと思いきや、寸止めをさせた薔はゆびを抜いてしまったのだ。

 「もういっぱいかき出してやったもんな?」









 「ん…っや、あ…っ、そっ…なぁっ、」
 ナナは泣きそうになって彼を見ながら、鏡へと寄りかかる。
 あまりのじれったさに、中はひくひくと淫らな疼きを止められない。
 「次は流してやるよ、」
 そんな彼女の心情をちゃんと覚っている薔は、片手で腰を抱いて支えると生暖かいシャワーを当ててきた。

 「ひゃあ…っ、あ…っあっ、」
 いきなり秘部へとシャワーを当てられ、ナナは喘ぎを上げてしまう。
 「さっきは聞けなかったからな…おまえの鳴き声、やっぱすげえ可愛いよ…」
 シャワーの音もかき消すくらい耳もとで、薔は囁く。

 「あっ…はあっ、あ…っん、あ…あっあ、」
 ぞくぞくと背中をえもいわれぬ恍惚がなぞり、ナナは立っているのもやっとなつまさきまでふるわせる。

 「脚は?もっと開かねぇのか?」
 ゆびがそっと食い込むように腰を撫でて、妖しい問いかけで薔は促す。



 「んっあ…っあ、あ…っ、は…っう、」
 ナナはぎゅっと彼へと掴まり、促された通りに脚を開いてゆく。
 すると、シャワーヘッドに持ち替えた薔は、ヴァギナへと噴水口を向けてきた。

 「あ…あああぁぁっ、らめ…っ、それぇ…っ、」
 ゆびでさんざん乱された秘部は、シャワーの刺激に堪えきれるはずもなく。

 「あっっ!」
 ナナは達してしまう。
 大きく揺れた乳房で、ピンと起った乳首が彼の肌と擦れあって気持ちいい。



 「……っ、エロすぎだろ…おまえ、」
 次々と彼女が上げる嬌声にも淫れてゆくばかりの姿にも煽られっ放しの薔は息を乱しながら、入り口を愛撫するようにシャワーを滑らせた。

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