※※第204話:Make Love(&Make Love!).11
「あぁぁ…っ、熱くて勃ってるからぁぁっ……きれいにはいかないぃぃ…っ、」
思い描いていたような真っ白なクリーム塗れにはならず、こけしちゃんはまず生クリームのついたゆびを咥えて舐めてから、
「早く舐めないとぉぉ…っ、」
舌を這わせ始めた。
下から上へと向かって、舌は滑りながら生クリームと先走りを取り込んでゆく。
「……甘いかい?」
両手で彼女のあたまを撫でて、醐留権は確かめてくる。
「うんぅぅ…っ、」
愛おしげな視線を落とし、火照った顔で頷いたこけしちゃんは、
ヌククッ――――…
「っっん…うぅっ、」
まだところどころに生クリームの甘味が残っているソレを、咥え込んでいった。
「……っ、く…っ、」
感じてしまった醐留権は躰をふるわせ、彼女の髪にゆびを絡める。
ジュッ…グポッ…
「ん…ぅぅっ、……っっん、」
手で持って支えながら、こけしちゃんは口で扱き始める。
残っていた生クリームの甘さをすぐに、彼の味が上回った。
ホテルの部屋にある大きな窓からは、人工的な明かりに輝く夜景を一望できたがふたりの淫靡な行為は誰からも見られない仕組みとなっている。
わかってはいるのだけど、外の景色が窺えてしまうのは何だか危うくて互いに興奮してしまう。
「んぅぅ…んくぅっ、」
強く吸い上げながら、こけしちゃんはくちびるを滑らせてゆき、
「あ…っ、悠香っ…それは……」
我慢の限界もいいところだった醐留権は、彼女の口内へと放ったのだった。
「……っっ!」
「ん……っっんぅっっ、」
ゆっくりと慎重に嚥下して、こけしちゃんはくちびるを放してゆく。
「けっこう出てしまったが…大丈夫かい?」
彼女の肩を撫でて、醐留権がちょっと心配そうな声を掛けると、
「美味しいからぁぁ…っ、大丈夫だよぉぉ…っ?」
濡れて艶を帯びたくちびるで、見上げるこけしちゃんはにっこりと微笑んだ。
ゾーラ先生、再びズキンです。
「確かねぇ…っ、BLではそんなふうに返してたのぉぉ…っ、」
微笑みながらつづけるこけしちゃんはまたしてもBLなのだが、反則的に可愛い台詞をありがとうと醐留権は内心ではボーイズラブに感謝もしている。
そして、
「あぁぁ…っ、また元気になったぁぁ…っ、」
つんつんと突っついてくるこけしちゃんに、刺激されてますます元気になりながらも、
「まさか…それもBLかい?」
醐留権は予め用意してあった避妊具の袋をスーツのポケットから取り出した。
「これはぁぁ……オリジナルかなぁぁ…っ?」
ニコニコのこけしちゃんは、興味津々で突っついていたのだけど、
「あたしが着けるぅぅ…っ、」
「それなら、なるべく素早くお願いしたいのだが…」
率先して彼のモノにコンドームを被せ始めた。
なるべく素早くやってもらわないと、刺激によってゾーラ先生のはまた今にも出ちゃそうでございます故。
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